認知症の兆しにも柔軟対応のタモリ流「老後ライフ」とは…シニアの生き方の模範例とされる24時間の過ごし方

更新日:2025-09-27 17:03
投稿日:2025-09-27 17:00

 今年8月に満80歳の誕生日を迎えたタモリが、認知症の兆候を明らかにしたと報じられ、注目を集めている。6日放送の「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の⁉」(NHK総合)で認知症について、「ちょっと他人事じゃない。切実な問題。人の名前は出てこないし、やったことを忘れてる」などと語ったためだ。

「タモリさんは4月に行われたNHKスペシャルの出演者会見でも、老化もテーマだったことから『かなりボケてますね』などと、打ち明けていました。日課としている料理をするとき、冷蔵庫に向かって2~3歩歩いたときに『これは何を取りに来たんだっけ?』と分からなくなるくらいだと、冗談ぽく明らかにしてましたよ」

 とは、スポーツ紙芸能記者。

「だからといって、決して悲観的になっているわけじゃなく、ボケ防止に積極的に取り組み、『まず歩くこと。歩くことで脳の活発さを保てるんじゃないか』と散歩のルーティンを明らかにしていました。ただ、何ごともこだわりの強いタモリさんですから、『足を少し上げて歩く』ことを心掛けているらしいです。足に負荷をかけ、筋肉や循環を刺激するのだそうで、専門家からも健康維持に良いと評価されているのだとか。健康維持にもこだわった、規則正しい習慣をいくつも実践しているんですね」(同)

■1日1.5食で、寝たいときに寝て、社会と芸術活動を楽しむ

 過去の報道などによると、食生活は1日3食ではなく、1日1.5食程度の食事量をキープしているらしい。これは2014年3月まで、実に32年も司会を続けたフジテレビ系「笑っていいとも!」での生活リズムかららしく、昼食が午後2~3時と遅めになる分、朝食をしっかりと食べ、朝からすき焼きに舌鼓を打ったりしていたという。

「和食を中心として、味噌や納豆、漬物などの発酵食品を積極的に取り、プラズマ乳酸菌などのサプリメントも揃えておく。そうやって腸内環境を整え、免疫ケアにも心掛ける。そして、生活の質を保つために笑いと陽気さを大切にし、できるだけ楽しく過ごす。年齢を重ねても新しいことを学び、1万枚収蔵しているとされたジャズレコードなどの音楽鑑賞、さらに読書や絵画などの芸術活動を無理せずマイペースで楽しむライフスタイルを実践しているようです。老いの現実をきちんと受け止めつつ、寝たいときに寝るという自然体で、柔軟性と創造性を失わない。だからこそ『ミュージックステーション』や『ブラタモリ』など今なお一線で活躍しているのでしょう。そうした社会的活動への参加の重要性といい、高齢社会における老後の生き方の参考例として、模範のひとつにもなっているみたいです」(タモリファンの芸能関係者)

 タモリは故郷の福岡市に複数所有していた不動産を売却、身辺整理も終えて、テレビ出演なども選び抜いたもののみに出演しているのだそうだ。それもこれも、「長年支えてくれた妻との時間を大切にしたい」として、2歳年上の夫人と都内の豪邸でのんびりと暮らすためらしい。

 認知症の兆しも隠さず、柔軟に対応しながら、極上の老後ライフを送るタモリは人生の達人なのだろう。

  ◇  ◇  ◇

 関連記事では「ほぼ同期の『ビッグ3』のうち半アマチュアが半世紀現役の驚き」なども必読だ。

エンタメ 新着一覧


【再募集】2025春ドラマどうだった?面白かった&ガッカリを教えて!『あんぱん』『最後から二番目の恋』『対岸の家事』etc
 引き続き、2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。続々と最終回を迎えた4月よりスタートの春ドラマ、あなた...
「あんぱん」竹野内豊らが退場→津田健次郎と倉悠貴が新たに補充。イケメン好きにも優しい朝ドラに感謝したい
 闇市で渡された東海林(津田健次郎)の名刺を頼りに、高知新報にやってきたのぶ(今田美桜)。しかし、東海林は全く記憶にない...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
さや香、バッテリィズ…意外と多い「不仲コンビ」にグッとくる理由。仲良し芸人だけが正解なのか?
 千鳥MC『相席食堂』(ABC/テレビ朝日系)の6月3日放送回にて、「カウンセリング相席」と称した、お笑いコンビ・流れ星...
『あんぱん』嵩(北村匠海)に“たっすいがー”の面影はない。のぶへの言葉が胸を打つ「正しい戦争なんか、あるわけがないんだ」
 空襲の焼け野原でひとり佇むのぶ(今田美桜)の前に、嵩(北村匠海)が現れて再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎)から事情を聞い...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
国分太一活動休止で消えた「TOKIO再集結」の光…木村拓哉に見せていた別の顔
 6月20日、複数のコンプライアンス違反があったとして、TOKIOの国分太一(50)が無期限の芸能活動休止を表明した。出...
こじらぶ 2025-06-25 07:50 エンタメ
大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
  先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット...
「あんぱん」のぶ、“落とし前”の付け方はそれでいいのか。次郎役の中島歩はあまりにも素晴らしかった
 終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
『バチェラー6』第8話(最終話)を正直レビュー! ラスト予想、当たった人いるの? 制作サイドにまんまと騙されました
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第8話。本編最終回です。小田...
中村未来 2025-07-25 15:23 エンタメ
曽田陵介、FANTASTICS佐藤大樹と“縁”に驚き「青春時代の人が隣にいた!」甘酸っぱい中学生の頃
 2019年に俳優デビューをきっかけにドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演。そして先ごろ放送を終了した『いつか、ヒー...
望月ふみ 2025-06-23 07:00 エンタメ
【募集】2025春ドラマの感想は? 面白かった&ガッカリを教えて!『対岸の家事』『最後から二番目の恋』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「面白かった」作品や「...
72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力
 去る5月17日フジテレビ系で放送された結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND~漫才トーナメント~・グラ...
「あんぱん」ここがヘンだよ、戦争パート。のぶが夫に駆け寄らないのはなぜだ?
 次郎(中島歩)からの便りに顔を輝かせるのぶ(今田美桜)だったが、それは海軍病院からだった。のぶが不安な気持ちで病室に入...
桧山珠美 2025-06-21 12:55 エンタメ
『バチェラー6』第7話を正直レビュー!石森さんの“事実発覚”に全視聴者が驚いた…。辻󠄀本さんの高度な会話テクにも注目
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。第7話は、クアラルンプールへ久次米...
中村未来 2025-06-21 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第6話を正直レビュー!小田美夢の“あまりにあざとい”テクニック。キス連発は最初から決めてた?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第6話。前回のラストで、早朝...
中村未来 2025-06-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」清(二宮和也)は出る出る詐欺じゃなくて一安心。岩男とリンはやっぱり“チリンの鈴”だった
 銃撃された岩男(濱尾ノリタカ)は、嵩(北村匠海)にリンはよくやったと言って息絶える。八木(妻夫木聡)は、リンは親のかた...
桧山珠美 2025-06-19 17:28 エンタメ
『バチェラー6』第5話を正直レビュー。自然体の笑顔をやっと見れた。で、なんで突然キスした?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第5話。もう折り返しなんて早...
中村未来 2025-06-19 06:00 エンタメ