強めにいじられ…高橋真麻の「積極的受け身」を支える父譲りの強靭な精神力

更新日:2025-09-28 17:03
投稿日:2025-09-28 17:00

【今週グサッときた名言珍言】

「私、悲壮感ないんですよね。むしろ、ひどい目に遭ってる方がハネる」
 (高橋真麻/「伊集院光&佐久間宣行の勝手に『テレ東批評』」9月16日放送)

  ◇  ◇  ◇

 フリーアナウンサーとしてバラエティー番組などで活躍している高橋真麻(43)。彼女といえば2013年の豪雨の中での「隅田川花火大会中継」(テレビ東京系)が“伝説”として、いまだに語り草になっている。それに対して本人は「どのアナウンサーも同じ状況だったら明るく楽しくやったと思う」と事もなげに言う。

 ただ、他のアナウンサーならば、それを見た視聴者が「こんなことをやらされてかわいそう」と感じるのに対して、自分の場合は「面白い」と思ってもらえたのだ、と。そんな自分を客観視した一言が今週の言葉だ。

 彼女は、小さい頃から「高橋英樹の娘」と言われるのが苦痛だった。一方で父の仕事を見て、何かを伝える仕事に憧れ、アナウンサーを志した。大学4年間はその勉強に打ち込み、見事、フジテレビに合格。だが、入社するとすぐに「コネ入社」「ブサイク」などと誹謗中傷されて激ヤセ。仕事も誰がやってもいいような仕事ばかり。退職も本気で考えた。

 しかし、父の「誰がやってもいい仕事こそ一生懸命やりなさい。そうすれば、『最初は誰でもいいと思っていたけれど、真麻に頼んでよかった。次は真麻を指名しよう』ってなるから」(リクルート「就職みらい研究所」20年1月6日)という言葉に奮起した。

 すると、いつしか「ニュース読みの天才」(TOKYO MX「5時に夢中!」14年9月19日)と評していたミッツ・マングローブを筆頭に、アナウンス力が評価されるようになった。同時に、とんねるずや有吉弘行らにバラエティー番組で強めにイジられるようになっていった。

「会社員として、会社から『やってくれ』と言われたことはまっとうするタイプ」(主婦と生活社「CHANTO WEB」24年7月11日)だったという彼女。「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)での「モジモジくん」で全身タイツを着るのもためらわなかったし、フジテレビのイベント「お台場合衆国」で47日間、毎日舞台で歌うという企画も全力で取り組んだ。いうなれば「積極的受け身」だと彼女は自己分析する(同前)。それも「全力で物事に向き合う」父からの影響だと言う。

 そんな父は「私が(番組で)ツラい思いになってる方が楽しいみたいで」と真麻が冒頭の番組で語るように、娘がイジられることをいとわない。それどころか、それを見て大笑いしているところをしばしば見かける。その父から受け継いだ強靱な精神力が高橋真麻を支えているのだ。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

エンタメ 新着一覧


視聴率トップ「モーニングショー」山口真由氏に続き…女性コメンテーター2人も"同時卒業"の背景と今後
バイオリニストの廣津留すみれ氏(32)が26日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」の金曜コメンテーターを卒業し...
2025-09-28 17:03 エンタメ
テレビはグルメ、熊、線状降水帯ばかり…もっと大事なことを放送したくないための隠れ蓑か
【桧山珠美 あれもこれも言わせて】  食欲の秋というのは昔の話で、今や朝から晩まで年がら年中、食欲モンスターが蠢いてい...
2025-09-28 17:03 エンタメ
“茶番”自民党総裁選の広報係? TBS系「ひるおび」が連日の大ハシャギ…ふかわりょうは痛烈批判
 テレビの報道番組・情報ワイドはもう自民党総裁選一色で、その茶番を批判するでもなく、お祭り騒ぎと出馬した連中の宣伝ばかり...
2025-09-28 17:03 エンタメ
米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も
 米倉涼子(50)が、出席するはずのイベントを立て続けにキャンセルしていることを、9月22日配信のNEWSポストセブンが...
2025-09-28 17:03 エンタメ
認知症の兆しにも柔軟対応のタモリ流「老後ライフ」とは…シニアの生き方の模範例とされる24時間の過ごし方
 今年8月に満80歳の誕生日を迎えたタモリが、認知症の兆候を明らかにしたと報じられ、注目を集めている。6日放送の「知的探...
2025-09-27 17:03 エンタメ
「ライオン」と呼ばれた吉本興業元会長の林正之助さんと初めて話した時のこと
【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#259  林正之助さん   ◇  ◇  ◇  吉本興業の元会長で「ライオン」と呼...
2025-09-27 17:03 エンタメ
“JICAの顔”広瀬アリスがトバッチリ 「アフリカ・ホームタウン」構想で誤情報拡散の余波
 広瀬アリス(30)に思わぬ災難だ。広瀬は2023年10月から国際協力機構(JICA)のCMに起用され、JICA海外協力...
2025-09-27 17:03 エンタメ
杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】  前回、前々回と女優の杉田かおる(60)について書かせてもらった。  彼女がま...
2025-09-27 17:03 エンタメ
三谷幸喜×菅田将暉「もしがく」はフジテレビを救えるか…名作「ふてほど」ファンを掴めるかがカギ
 早くも10月。早くも1日に秋ドラマの先陣を切ってスタートするのが、三谷幸喜(64)脚本、菅田将暉(32=写真)主演の「...
2025-09-27 17:03 エンタメ
前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏
 前橋市長の小川晶氏(42)が市役所の男性幹部職員と公用車で3時間5700円のラブホ通いを続けていた不倫疑惑報道は、「前...
2025-09-27 17:03 エンタメ
「あんぱん」最終回。半年間、2人を見守ってきた視聴者にはグッとくる場面…ま、終わりよければすべてよし!
 のぶ(今田美桜)の病室に着いた嵩(北村匠海)は、にっこり笑うのぶの姿に胸がいっぱいになる。その後退院したのぶは、嵩に自...
桧山珠美 2025-09-27 15:10 エンタメ
timeleszの演出に賛否…中島健人ら初期メンバーの歌声に込められた真意。“8人体制”はどう継承していく?
 9月15日、timeleszがファンミーティング「timelesz SUPER FAMeeting~また夏が終わってい...
こじらぶ 2025-09-27 11:45 エンタメ
大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々
 大麻所持で警視庁に逮捕、起訴された俳優の清水尋也被告(26=写真)が9月24日、200万円を払って保釈された。所属事務...
2025-09-26 17:03 エンタメ
迫り来る「ダウンタウンが地上波から消えるXデー」…「ダウンタウンDX」に続き「浜ちゃんが!」が突然終了
 読売テレビは24日に行った番組改編会見で、24日深夜の放送をもってダウンタウンの浜田雅功(62)がMCを務める「浜ちゃ...
2025-09-26 17:03 エンタメ
大和証券副会長の父を持つ「令和ロマン」松井ケムリだけでない…親がイチ社員から“大企業幹部”の芸能人たち
 大企業で役員を務めている実父について語ったのが、お笑いコンビ「令和ロマン」の松井ケムリ(32)。21日放送の「上沼・高...
2025-09-26 17:03 エンタメ
永野芽郁との交際が発覚…“塩顔のイケメン”坂口健太郎の「次の一手」は?
【芸能界クロスロード】  俳優・坂口健太郎(34)の3歳年上ヘアメークとの同棲生活を週刊文春が報じた。4年近い同棲を続...
2025-09-25 17:03 エンタメ