第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」#1
この世はうらめしい。けど、すばらしい。没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)と外国人の夫・ヘブン(トミー・バストウ)。怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。
明治のはじめ。小学生のトキ(福地美晴)は、父・司之介(岡部たかし)と母・フミ(池脇千鶴)、祖父・勘右衛門(小日向文世)と、世をうらみ、貧しい日々を送っていた。司之介はトキにいい暮らしをさせたいと一大決心をする。
【こちらもどうぞ】「あんぱん」最終回。半年間、2人を見守ってきた視聴者にはグッとくる場面…ま、終わりよければすべてよし!
【本日のツボ】
阿佐ヶ谷姉妹の「蛇と蛙」
※※以下、ネタバレあります※※
小泉八雲というと、その昔、「日本の面影」(NHK/1984年 全4回)という素晴らしいテレビドラマがあったことを思い出します。脚本は山田太一。八雲役はオーディションでジョージ・チャキリスが選ばれました。
妻の小泉セツを演じたのは、檀ふみでした。かれこれ40年以上も前のドラマということで、内容のほうは忘却の彼方ですが、劇中「耳なし芳一」やら「雪女」の怪談ばなしが映像化されていたのが印象に残っています。果たして、「ばけばけ」はあの名作ドラマを超えることができるのでしょうか。
というわけで、第1話です。ヒロイン・トキと外国人の夫・ヘブンがロウソクを挟んで向かい合い、怪談を語るところから始まりました。
その内容から「耳なし芳一」であることがわかります。そんなふたりを庭から見つめる蛇と蛙。「蛇です」「蛙です」「ふたり揃って蛇と蛙です」とアフレコつき。阿佐ヶ谷姉妹の声でした。2人、いや蛇と蛙の掛け合いはこのドラマの名物になりそうですね。
オープニングのラブラブポートレートも微笑ましく、ハンバート ハンバートの主題歌「笑ったり転んだり」も心にスッと染み込むような素敵な音楽で、朝にぴったりです。
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