「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ
《バンドって金で揉めてるイメージ》ーーこんな声も聞こえてくる。
1990年代に人気だったビジュアル系バンドで、代表曲に「1/3の純情な感情」がある「SIAM SHADE」のメンバー・DAITA(54)が、残り4人のメンバーを訴えていたと配信中の「デイリー新潮」が報じている。記事では、DAITAによる作曲、編曲の計38曲の演奏の停止、さらには「SIAM SHADE」名での活動の差し止めを求めて8月に提訴していたという。
「SIAM SHADE」は2002年に解散し、期間限定で4度復活も16年を最後に活動は休止したままだが……。
「報道では、グループのライブやグッズ販売などの収益の管理業務やメンバー個々への分配はDAITAさんの個人会社が請け負っていて、ほかの4人がDAITAさん側が"中抜き"したのではないかと疑い、その後、法廷沙汰になったというもの。一応、昨年9月に和解が成立しています。しかし、4人が新メンバーを迎えて『SIAM SHADE』の活動を始めたことで、再び騒動に発展したようです」(週刊誌記者)
また、『SIAM SHADE』とともに今年デビュー30周年を迎えた『SOPHIA』がユニットを組み『SIAM SOPHIA』を結成。10月にライブを開催するが、DAITAは入っていないことから、双方のファンから複雑な声があがっている。
■「チェッカーズ」や「X JAPAN」も金銭絡み?
バンドの不仲による解散はこれまでも数多くあった。過去には「米米CLUB」の石井竜也(66)が一時解散したのは自身が映画監督業で失敗し、10億円超の借金を作ったからと話している。ほか、「チェッカーズ」や「BOOWY」「X JAPAN」「キャロル」などは解散時にメンバーの不仲を報じられているが……。
「表向きは方向性の違いとして解散するバンドは多いですが、実際は作詞作曲するメンバーの分配やグッズなどの収益を巡った金銭トラブルは少なくありません。例えば『チェッカーズ』は、メンバーの高杢禎彦さんが暴露本で解散の原因を藤井フミヤさんとして金銭問題にも触れて騒動になりました。『X JAPAN』の場合、解散から10年後の2007年に再結成しましたが、18年のライブを最後に活動はありません。YOSHIKIさんとToshlさんの間に金銭トラブルなどの原因で軋轢が生じたことが原因と報じられています」(音楽誌ライター)
一方で、昨年デビュー30周年を迎えた「GLAY」はメンバー仲がいいことで知られる。ギタリストのTAKURO(54)はその理由をYouTubeのインタビューで、移動の車は「30年間2台制」とし、4人メンバーのペアは行く場所によって変わるが、移動を共にすることで互いの興味などを共有し、会話が生まれると話していた。
「ボーカルのTERUも昨年、音楽カルチャー誌『Rolling Stone Japan』のインタビューで、続けていくことの美学を語っています。2000年代に入って忙しすぎてメンバーのJIROがフラストレーションをためていた時期、解散の危機があったそう。しかし、メンバーで話し合い、《メンバー同士の話ではなく、会社と戦おう》と結束を強めたと明かしています。実際『GLAY』はメンバーで、09年に以前契約していた元事務所相手にグループの147曲について著作権を求めた訴訟の判決で勝訴。元事務所側は未払いの印税や専属契約料6億7000万円の支払いを命じられています。GLAYと同様、結成以来解散していない"老舗"バンドといえば、『ラルクアンシエル』と23年にボーカルの櫻井敦司さんを失くした『BUCK-TICK』。バクチクもファンや別のグループから、仲の良さが話題になるバンドです」(前出のライター)
また、「THE YELLOW MONKEY」や「LUNA SEA」は解散時は不仲を指摘されたが、一度距離を置いて再結成したことで「仲が良くなった」とファンから好評のバンドもある。
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過去にはラルクのhydeがGLAYのTERU批判と話題になっていたが、あれは一体?関連記事【こちらも読む】《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議…では、当該の発言が起こした騒動について伝えている。
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