紅白歌合戦"お断り"でも韓国イベント出演を決めたSnow Manの胸算用と拒否されたNHKのヤキモキ
Snow Manが12月13日と14日に、東京・国立競技場で開催予定の「2025 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL IN JAPAN」(以下ミューバン)に出演する。これは韓国テレビ局KBSの、放送開始から27年を迎えた人気音楽番組「MUSIC BANK」の年末スペシャルイベントで、昨年はみずほPayPayドーム福岡で同じく2日間で7万人の観客を集めた。
最新のトレンドと話題をいち早く紹介するK-POPの祭典に、“日韓国交正常化60周年記念スペシャルゲスト”として招聘されたSnow Manだが、SNSには《韓流アーティストだけじゃ客席が埋まらないから呼ばれた?》《ドームツアーの真っ最中なのに……過労で倒れちゃうんじゃないかと心配》などといった声があふれている。ファンの反応はいささか複雑のようだ。
さらにこのSnow Manのミューバン出演に衝撃を受けているのが「紅白歌合戦」出場のラブコールを送り続けているNHKだ。テレビ関係者に聞くと、かなり早い段階から“3年ぶりの紅白出場”という話題性で、できる限りの好条件を粘り強く提示しながら今年の出場オファーを出していたようだが、Snow Man側からはメンバーの総意を理由にいい答えが返ってきていないという。
「紅白出演拒否の姿勢を崩そうとしないのは、性加害問題に端を発したジャニーズ外しという扱いが、2年以上経過した今も清算されていないからだと言われています。中には“もうそんなこと、どうでもいい”と、気にしていないメンバーもいるようですが、Snow Manはグループ結成当時から“全員が納得しないと行動に移さない”という決まり事が継続されていますからね」(テレビ関係者)
9月17日に今年の紅白開催を発表したNHKとしても、この数年の視聴率の低下から目をそらすわけにはいかず、日本の国を代表する看板番組も、もはや30%割れが目前に迫っている状態に、“日本で最もCDがさばける”Snow Manを放っておくわけにはいかず、担ぎ出しに躍起になっていると言われている。
「ミューバンの出演発表にNHKがイラつくのは、紅白の半月前に、わずか数曲を披露するだけのステージをSnow Man側が受けたことなんです。NHKは紅白出場に、異例とも言える時間を割いて特別コーナーを提案したり、リモート出演でもいいからと、わらにもすがる思いでオファーを出していたようです。それを断って韓国のイベントに出るのは、NHKからすれば『恥』ということなのでしょう」(芸能プロダクション関係者)
もっとも、この関係者は、「アジアをはじめ、グローバルな展開を目指すSnow Manにとって、今回のミューバンの配信予定はかなり魅力的だったのではないか」と付け加える。
「ミューバンは世界142カ国で配信予定ですから、現在韓国、台湾、タイ、シンガポールといったアジア各国をターゲットにグローバル展開しているSnow Manには悪くない話だったのかもしれません。もちろん自国のファンを大事にしている彼らですが、国を代表する大晦日の音楽番組とはいえ、たった10分前後のステージより、世界142カ国の視聴者に自分たちのパフォーマンスを見てもらいたいと思うのはアーティストとして当然と言えば当然でしょう」
2020年、コロナ禍で、デビューツアー国内公演とバンコク、シンガポール、ジャカルタ、台北のアジアツアーが全て中止になったSnow Manが、来年以降本格的にグローバルな展開を予定してくるのは必至と言われている。NHKとSTARTO ENTERTAINMENT……2年以上にわたって続く両者のあつれきだが、さらに複雑な袋小路に迷い込んでしまったようだ。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)
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