高市早苗新総裁、小池百合子都知事、蓮舫元首相補佐官…出世する女性議員に元キャスターが多いワケ

更新日:2025-10-07 17:03
投稿日:2025-10-07 17:00

 自民党の新総裁に選ばれた高市早苗前経済安全保障相(64)。日本初の女性首相は、キャスター出身の政治家となる可能性が高まった。

 1993年の衆議院選挙で初当選した高市氏。神戸大学を卒業後は松下政経塾に入塾し、アメリカ議会のスタッフを経て89年に帰国。同年から、テレビのキャスターとしても活動開始し、テレビ朝日系「こだわりTV PRE★STAGE」には蓮舫参議院議員(57)とともに出演している。90年にはフジテレビ系「朝だ!どうなる」の番組キャスターに就任していた過去も。

「『朝だ!どうなる』では、日本維新の会の石井苗子参議院議員もキャスターを務めていました。同番組は5カ月で打ち切られていますが、高市氏も民放キー局の番組キャスターとして全国知名度を上げた直後に出馬しています。また、蓮舫氏も2004年の参議院選挙で初当選を果たす前、90年代からはグラビアタレントから、報道系のキャスター業に軸足を移しています。11年の菅直人内閣では内閣総理大臣補佐官を務め、その後も立憲民主党代表代行など要職に就いています。報道・情報番組のキャスター経験は、知名度だけでなく、安心感や知的な印象を与えますから、政治家転身にはプラスに働いています」(政治ジャーナリスト)

■小池都知事は総裁選に初めて立候補した女性として注目!

 高市氏よりも先に「女性初の総理に最も近い」と評されていたのが、小池百合子都知事(73)もまたキャスター出身だ。小池都知事はカイロ大学"卒業"後、アラビア語の通訳として活動。その後、79年に日本テレビ系『竹村健一の世相講談』のアシスタントキャスターに。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の初代メインキャスターを務めた。

 高市氏より1年早い92年に政界に転身。06年の第1次安倍内閣では内閣総理大臣補佐官、07年には女性初の防衛大臣、08年には当時の福田康夫元首相の辞任に伴う自民党総裁選に女性で初めて立候補し注目を集めた。

「やはり、キャスター出身者は冗舌でコミュニケーション力が高く、印象に残るキャッチフレーズを生み出せるなどのアドバンテージがある。また彼女たちの時代は特に男尊女卑が強く、男性政治家にうまく取り入ることも必要な能力でした。キャスター出身者は男性社会で悔しい思いもしているでしょうし、その分、男性の立て方も分かっている。人心掌握がうまい人が多い。落選した元アナウンサー議員も上昇志向が強く、局アナ時代から出世するプロデューサーを見極める"能力は一流と揶揄されていました」(前出のジャーナリスト)

 野党でも、元フリーアナウンサーの梅村みずほ参議院議員(47)や元NHKアナウンサーの牛田茉友参議院議員(40)など、キャスターやアナウンサー経験者は少なくない……。次に化けるのは誰だろうか。

  ◇  ◇  ◇

 世の中には妙な理由で政治家を志す御仁がいるようだ。関連記事【もっと読む】歌手misonoが「動物の為だけに」次期衆院選を目指す発言が物議…政治家は芸能界の受け皿ではない!…では、misonoの政治を志す姿勢について伝えている。

エンタメ 新着一覧


ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった
 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
桧山珠美 2025-04-14 19:03 エンタメ
15分の朝ドラで高揚感を得られるんだ! のぶ&嵩の“子役最終回”が見せた未来の夫婦関係
 久しぶりに登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになる嵩(木村優来)だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶ...
桧山珠美 2025-04-12 06:00 エンタメ
旧ジャニ会見から1年半、STARTO社の再興成否…CD売上と人権意識から考察、ファンは一体何を望む?
 2023年9月および10月、旧ジャニーズ事務所は創業者問題で2度記者会見を開いた。その後、同社所属タレントのテレビ・C...
こじらぶ 2025-04-12 06:00 エンタメ
「あんぱん」阿部サダヲの配合絶妙な演技。高知つながりで“しょくぱんまん”登場!
 元気のない家族のために力を貸してほしいというのぶ(永瀬ゆずな)の頼みに、草吉(阿部サダヲ)は1回きりの約束であんぱんを...
桧山珠美 2025-04-09 17:20 エンタメ
『あんぱん』RADWIMPSの主題歌は本当に「合っていない」のか? 正統派・朝ドラOPの真逆を貫いた意味
 2025年3月31日より、NHK連続テレビ小説『あんぱん』の放送が開始された。国民的キャラクター「アンパンマン」生みの...
「R-1」さや香・新山や吉住らベテラン勢はなぜ負けた? 売れっ子は予選で有利、決勝で不利な理由
 最もおもしろいピン芸人を決める「R-1グランプリ2025」(フジテレビ系)が3月8日に開催された。決勝常連組やベテラン...
帽子田 2025-04-09 09:48 エンタメ
ヤムおんちゃん草吉はあんぱん代をきっちり集金。ジャムおじさんとは違う“先導”に期待膨らむ
 草吉(阿部サダヲ)のあんぱんを食べて、生きる力をもらった朝田家。羽多子(江口のりこ)は内職の仕事を始め、釜次(吉田鋼太...
桧山珠美 2025-04-07 17:20 エンタメ
「あんぱん」ウラの見所~初週からブチかまし!細部に神経が行き届いた作品だと印象付けた中園脚本
 結太郎(加瀬亮)があの世に旅立ち、悲しみに暮れる朝田家。しかし、のぶ(永瀬ゆずな)は一粒の涙も流さなかった。そんなのぶ...
桧山珠美 2025-04-05 06:00 エンタメ