高市早苗新総裁、小池百合子都知事、蓮舫元首相補佐官…出世する女性議員に元キャスターが多いワケ
自民党の新総裁に選ばれた高市早苗前経済安全保障相(64)。日本初の女性首相は、キャスター出身の政治家となる可能性が高まった。
1993年の衆議院選挙で初当選した高市氏。神戸大学を卒業後は松下政経塾に入塾し、アメリカ議会のスタッフを経て89年に帰国。同年から、テレビのキャスターとしても活動開始し、テレビ朝日系「こだわりTV PRE★STAGE」には蓮舫参議院議員(57)とともに出演している。90年にはフジテレビ系「朝だ!どうなる」の番組キャスターに就任していた過去も。
「『朝だ!どうなる』では、日本維新の会の石井苗子参議院議員もキャスターを務めていました。同番組は5カ月で打ち切られていますが、高市氏も民放キー局の番組キャスターとして全国知名度を上げた直後に出馬しています。また、蓮舫氏も2004年の参議院選挙で初当選を果たす前、90年代からはグラビアタレントから、報道系のキャスター業に軸足を移しています。11年の菅直人内閣では内閣総理大臣補佐官を務め、その後も立憲民主党代表代行など要職に就いています。報道・情報番組のキャスター経験は、知名度だけでなく、安心感や知的な印象を与えますから、政治家転身にはプラスに働いています」(政治ジャーナリスト)
■小池都知事は総裁選に初めて立候補した女性として注目!
高市氏よりも先に「女性初の総理に最も近い」と評されていたのが、小池百合子都知事(73)もまたキャスター出身だ。小池都知事はカイロ大学"卒業"後、アラビア語の通訳として活動。その後、79年に日本テレビ系『竹村健一の世相講談』のアシスタントキャスターに。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の初代メインキャスターを務めた。
高市氏より1年早い92年に政界に転身。06年の第1次安倍内閣では内閣総理大臣補佐官、07年には女性初の防衛大臣、08年には当時の福田康夫元首相の辞任に伴う自民党総裁選に女性で初めて立候補し注目を集めた。
「やはり、キャスター出身者は冗舌でコミュニケーション力が高く、印象に残るキャッチフレーズを生み出せるなどのアドバンテージがある。また彼女たちの時代は特に男尊女卑が強く、男性政治家にうまく取り入ることも必要な能力でした。キャスター出身者は男性社会で悔しい思いもしているでしょうし、その分、男性の立て方も分かっている。人心掌握がうまい人が多い。落選した元アナウンサー議員も上昇志向が強く、局アナ時代から出世するプロデューサーを見極める"能力は一流と揶揄されていました」(前出のジャーナリスト)
野党でも、元フリーアナウンサーの梅村みずほ参議院議員(47)や元NHKアナウンサーの牛田茉友参議院議員(40)など、キャスターやアナウンサー経験者は少なくない……。次に化けるのは誰だろうか。
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世の中には妙な理由で政治家を志す御仁がいるようだ。関連記事【もっと読む】歌手misonoが「動物の為だけに」次期衆院選を目指す発言が物議…政治家は芸能界の受け皿ではない!…では、misonoの政治を志す姿勢について伝えている。
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