藤島ジュリー景子氏が通った「西町インターナショナルスクール」の学費は青学初等部の3倍以上!

更新日:2025-10-10 15:08
投稿日:2025-10-10 15:05

【続・あの有名人の意外な学歴 】#4

 藤島ジュリー景子氏
 (SMILE-UP代表取締役/59歳)

  ◇  ◇  ◇

「本当はものすごく勤勉で真面目。ところが、それは自身が望む生き方には反映されず、常にあきらめがついてまわった」

 旧ジャニーズ事務所の最高権力者だったメリー喜多川氏の一人娘の藤島ジュリー景子氏(59)についてこう評するのは彼女を古くから知る芸能記者。

 最初の挫折は中学の時に訪れる。小学校から西町インターナショナルスクール(東京・港区)に通学。大使館が立ち並ぶ一等地にある同校は学費が非常に高く、各国外交官の要人や日本の富裕層の子弟が集まる学校として知られる。

 授業料は国内で高いとされる青山学院(初等部・中等部)の3~4.5倍だ。しかし、ジュリー氏は「お嬢さまであることに飽き足らず」女優を目指した。

 小学生の時からジャニーズ事務所に所属し、舞台やバラエティーに出演していたが、本格的なデビューは中学1年の秋。「3年B組金八先生」の第1シリーズに同事務所所属のたのきんトリオ(田原俊彦、野村義男、近藤真彦)とともに出演。「続けて第2シリーズにも出演したものの、ほとんど注目されることはなく、本人は女優としてのオーラが足りない現実を自覚せざるをえなかった」と同記者は振り返る。

 結局、芸能活動を断念。夢が破れたジュリー氏は中学を卒業するとすぐに米国に留学した。西町インターナショナルスクールに高校はない。一緒に付いていったのは父の藤島泰輔氏だった。母メリー氏は同行しなかった。

 元々はフォーリーブスや郷ひろみのマネジャーを務めていたが、弟のジャニー喜多川氏を社長に据えながら、その頃にはすでに事務所の運営を一手に握る実質的なトップになっていた。

 明仁上皇の学習院時代の学友として知られる藤島氏が東京・四谷で深夜営業のハンバーガー店を経営するメリー氏と出会ったのは1960年ごろ。6年後にはジュリー氏が生まれるが、2人は婚姻届を提出していなかった。藤島氏には別の妻がいたのだ。62年に俳人の高浜虚子の孫と見合い結婚していた。

 72年には離婚が成立したが、藤島氏はすぐにはメリー氏と結婚しなかった。政治活動に熱心になっていた藤島氏が重い腰を上げ、籍を入れたのはそれから3年後。ジュリー氏は小学校3年になっていた。

「認知は遅れたものの、藤島氏は娘を溺愛していた」と同氏を知る元政治部記者は話す。

 米国での留学生活を終え、日本に戻ったジュリー氏は上智大外国語学部比較文化学科に入学した。現在は国際教養学部に改組。「同大でもっとも人気がある学部」(予備校講師)である。卒業するとフジテレビに入社するが、ここでも「持ち前の勤勉さが現れる」と前出のベテラン記者。勤務のかたわら、早稲田大第二文学部(廃止)に入学。学び続けようとする姿勢が印象に残っているという。

 現在も叔父と母が残した負の遺産の処理に追われるジュリー氏。被害者の全面救済のためにも本来の粘り強さを発揮してほしい。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった
 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
桧山珠美 2025-04-14 19:03 エンタメ
15分の朝ドラで高揚感を得られるんだ! のぶ&嵩の“子役最終回”が見せた未来の夫婦関係
 久しぶりに登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになる嵩(木村優来)だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶ...
桧山珠美 2025-04-12 06:00 エンタメ