綾瀬はるか6年ぶり4回目の紅白司会の裏に「べらぼう」と"女性用玩具"の体当たり演技
14日、第76回NHK紅白歌合戦の司会者が発表された。3年連続となる有吉弘行(51)、2025年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」で好評を博した今田美桜(28)、鈴木奈穂子アナウンサー(43)、そして4回目の綾瀬はるか(40)は6年ぶりの登場になる。
発表直後、芸能記者の間で漏れ聞こえてきた話は「大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』であでやかな花魁姿で話題になった小芝風花(28)じゃないんだ……」「若年視聴者層を取り込むなら、思い切って原菜乃華(22)が良かったのでは」というものだった。
この数年の紅白の女性司会者を振り返ると、橋本環奈(26)、伊藤沙莉(31)、浜辺美波(25)ら、NHK朝ドラのヒロインで若年層に好感度が高い女優であることが紅白制作サイドの選考基準になっていたと言えそうだ。ところが今年3月に40歳を迎えた綾瀬に急きょ白羽の矢が立ったことで、軽いサプライズが芸能関係者の間に広がった。
「局への貢献度が高く評価されたのでしょう。綾瀬は『べらぼう』はナレーション担当と発表があったものの初回でいきなりキツネの尻尾を付けた花魁姿で登場しました。視聴者の“綾瀬見たさ”がスタートダッシュにつながったわけです。また6月オンエアの『ひとりでしにたい』では、アラフォー女子のシングルライフのタブーを描いたドラマでコメディエンヌぶりを発揮。あの綾瀬に女性用玩具を持たせるシーンまでありました。結婚や終活といった、ひとつ間違えばブランドイメージに傷が付きかねない作品を綾瀬の好感度が救ったわけで、局の幹部たちの評価はさらに上がったのは言うまでもないでしょう」(芸能プロダクション関係者)
一部では、韓流アーティストやアニメ、SNSで話題のアーティストが出場することで離れかけていた高齢視聴者層を、綾瀬の司会再登場で引き戻すとも言われているのだが、筆者の見解は少し違う。
■拭えぬ“視聴率ワースト”の不安も
それは綾瀬が司会を務めた第66回、第70回を振り返ってみると、それぞれ視聴率のワースト記録を塗り替えたという、紛れもない数字の裏付けがあるからだ。
特に第66回では、ワースト記録を更新させてしまった綾瀬について、当時の籾井勝人NHK会長が「もしかすると(発表された)視聴率が間違っているんじゃないかと思うくらい良かった」と苦しいフォローまでしてみせた。高齢視聴者層の好感度が抜群に高いのは確かだが、それが視聴率へと直結しないのがこれまでの“司会・綾瀬はるか”の実績だとも言える。
平均世帯視聴率が30%割れ目前となり、番組存続も毎年のように検討されるようになってしまった紅白。放送開始100年を締めくくる今年のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」だとか。紅白存続が、綾瀬の司会起用で“つながる”ことができればいいのだが。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)
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