「バーに行こうよ」副業ブームの裏で増える“別の目的”。仕事紹介のはずがプロポーズ…看護師が見た下心

内藤みか 作家
更新日:2025-10-31 11:45
投稿日:2025-10-31 11:45

お祝いのはずが「求婚」を切りだされ…

 その後、今度は同じ年代の独身男性から「仕事を紹介する」などという連絡が入りました。そして彼からオンラインでレクチャーを受けながら、AIに不慣れながらも仕事を進め、初めて副業での収入を得ることができたのです。

 お祝いに飲みに行きましょうと誘われ、お礼も伝えたいし、とT子さんは素直に出て行きます。少しおしゃれな居酒屋で楽しく話も弾みましたが、帰る頃になり、彼がいきなり「結婚を前提にお付き合いしてください」と切り出してきたのです。

 親切でいい人ではありましたが、恋愛対象とまでは考えられなかったので、その場でお断りをすると、その後は連絡が途絶えてしまいました。この副業コミュニティーでは、恋愛目的で入っている男性が多いのかもしれないと怖くなり、T子さんは退会しました。

メッセージのやりとりがアダに

 そのコミュニティーは地味で質素な感じの男性が多く、女性慣れしていない印象で、そのためメッセージのやり取りで熱くなってしまったのかもしれないと、T子さんは振り返ります。

 すべての副業系コミュニティーが出会い目的ではなく、マジメなところもあるそうですが、T子さんは今はコミュニティーではなくオンラインのAIスクールで、地道にスキルを磨いています。

 今は誰にも頼らずに、自分の力で案件を得ることを目標にしているそうです。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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