「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の“違和感”、その正体が判明。運命の鐘ではなかったけれど

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-11-01 12:45
投稿日:2025-11-01 12:45

第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」#25

 ヘブン(トミー・バストウ)の初登校前日。いまだヘブンとコミュニケーションがとれず焦る錦織(吉沢亮)は、知事(佐野史郎)からヘブンのとある秘密を知らされる。迎えた登校日。

 花田旅館にしじみを売りに来たトキ(髙石あかり)は、平太(生瀬勝久)らとヘブンの登校を応援しようとするが、そのヘブンが部屋から出てこない。錦織が迎えに駆けつける中、トキはヘブンとの出会った時の違和感を思い出す。

【こちらもどうぞ】「ばけばけ」振り回されっぱなしの錦織(吉沢亮)が気の毒…ふたりの会話は聞き捨てならない

【本日のツボ】

ヘブンと握手した時の違和感が判明

 ※※以下、ネタバレあります※※

 あいかわらず、情緒不安定なヘブン。初登校を祝う花田旅館渾身の朝食にも手をつけようとしません。女中おウメ役の野内まるの抑えた演技が目を惹きます。時期ヒロイン候補、間違いなしです。

 ところで、知事が錦織に明かしたヘブンの秘密ですが、もっと早く錦織に言ってあげるべきではなかったのか、と。そうすれば、ヘブンと錦織の関係ももっと早く近づけたはず、と錦織に成り代わり知事に怒りを覚える次第です。

 そのヘブンが部屋に引き籠って出てこなかったのは、「天岩戸」をしていたわけではなく、日本語の勉強をしていたからでした。生徒たちに教えるために。

 ヘブンがただの情緒不安定ではなく、真面目で誠実な性格なのだということが、ここからわかりました。 

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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