葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

更新日:2025-10-31 17:03
投稿日:2025-10-31 17:00

【続・あの有名人の意外な学歴 】#13

 葵わかな(女優)

  ◇  ◇  ◇

 10月12日に始まったドラマ「すべての恋が終わるとしても」(テレビ朝日系)で主演を務める葵わかな(27)。小学校5年の時、東京・原宿でスカウトされるとあとはトントン拍子。すぐにファミリーマートのCMに起用され、秋には杏の幼少期を演じドラマデビュー。「オーラは群を抜いていた」と芸能事務所のスカウトマンは振り返る。アイドル時代を経て、高校3年以降は出演するドラマのほとんどが主役級と、ずっと右肩上がりの芸能人生を歩んできた。

 神奈川県相模原市出身。小学校と中学は地元の公立校に通った。中2の時にバラエティー番組から派生したアイドルユニット「乙女新党」のメンバーに選抜されているが、約1年半で脱退している。「女優業に専念したい」というのが理由だった。

「メンバーの中では抜けた存在でアイドルとしても活躍できたはず。長い目で見たら、本格的な女優を目指したほうが葵の特性を生かせると事務所が判断したのでしょう。それだけの逸材だし、彼女が所属するスターダストプロモーションは俳優を育てることで定評がありますから」(制作会社幹部)

 中学を卒業すると、私立の日本女子体育大付属二階堂高校(世田谷区)に進んだ。

「堀越や日出(現・目黒日本大学高校)のようにタレントのためのコースを用意しているわけではないが、昔から芸能活動には寛容な女子校として知られていた」と話すのは芸能人の学校事情に詳しい女性誌記者。数多くの女優が同校に在籍してきたが、特筆すべきは3人もの朝ドラヒロインを輩出したことだろう。「梅ちゃん先生」(2012年度前期)の堀北真希、「まれ」(15年度前期)の土屋太鳳、そして葵である。

 2378人の候補者の中から「わろてんか」(17年度後期)のヒロインに選ばれたのは高校卒業とほぼ同時。翌月には大学への進学も決まっていた。慶応大総合政策学部のAO入試(現総合型選抜)に合格していたのだ。

「慶応を目指すと決めたのは高2の時。3年になると夏休みを返上して猛勉強。ロケがある日も睡眠時間を削ってホテルで夜遅くまで机に向かったそうです」(女性誌記者)

 付け焼き刃で合格できるほど、慶応のAO入試は甘くないと話すのは同大の文系教授だ。「学生の質を維持するために、ハードルの高さは一般入試と変わらない」という。元々、小中高と成績は良かったという葵だからこそ、難関を突破できたのだろう。

 5月になると、わろてんかがクランクイン。大阪放送局制作のため、撮影の合間に大学に顔を出すというわけにもいかない。せっかく入学した慶応だったが、1年目から休学するしかなかった。その後、復学を果たすも、卒業したかどうかまでは確認できていない。「入学は本人サイドから情報が発信されているのに、卒業についてはこれまで一切、触れられておらず、謎のまま」(女性誌記者)だという。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


「アンパンマン」から山ちゃん降臨! あの挨拶が聞けたのは“子どもの日”のサプライズですか?
 東京高等芸術学校に入学した嵩(北村匠海)は、受験の際に出会った健太郎(高橋文哉)と再会する。担任の座間(山寺宏一)から...
桧山珠美 2025-05-05 12:06 エンタメ
「あんぱん」一瞬のヤムおんちゃんに嵩は気づいたか? 寛の名言が“友蔵の俳句”並みに楽しみな件
 東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとり座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩...
桧山珠美 2025-05-03 16:00 エンタメ
田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-07-03 12:04 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ