及川光博「ぼくたちん家」はBL好きが離脱で評価二分も…白鳥玉季の抜群の存在感に《末は大河か朝ドラか》
好き・嫌いがはっきりと分かれた感がある。及川光博(56=写真)主演、手越祐也(38)共演の連ドラ「ぼくたちん家」(日本テレビ系=日曜夜10時30分)の話。ゲイの心優しきおじさん、動物飼育員の波多野玄一50歳(及川)が、中学教師の作田索(手越)、トーヨコに入り浸る中学3年生の楠ほたる(白鳥玉季=15)に出会い……《笑って、泣いて、笑っちゃう、奇妙なホーム&ラブコメディ》(公式サイトから)だ。
世帯視聴率は初回から5%台をウロウロ。テレビの無料配信サービスTVerお気に入り登録は41.4万人(11月17日現在)と、秋ドラマの中ではトップ20にも入っていない。
「テレビ東京系の夏ドラマ、風間俊介さん主演の『40までにしたい10のこと』も男性同士の恋愛を描いたBL作品だったのですが、丁寧に人の心の機微を描いて大きな話題を呼び、《BLものはなんとなく敬遠していた》という新たな層までも取り込みました。その流れの直後ですから『ぼくたちん家』にも視聴者から多くの期待を寄せられたのですが……」(エンタメサイト編集者)
最初から男性同士のドキドキ胸キュンシーンが満載だった「40までに」とは違って、「ぼくたちん家」は恋愛描写が少なく、11月9日放送回でようやく手を握るシーンが登場した。ある女性誌の編集者はこう話す。
「周囲のBL好きたちに聞いてみると、『ぼくたちん家』を楽しみにしていたものの、1、2話を見て《思ったのと違う》と離脱したようです。想像よりBL要素が薄かったのが原因のようですが、BL好きではない私にとっては、そこがいい。ゲイの人や“腐女子”だけに向けたわけじゃなく、すべての生きづらさや不公平感を感じている人たちに送るメッセージが込められていてジ~ンとすることも」
レビューサイトFilmarksでの評価は5点満点で3.7(17日現在)とまずまず。《観ていて心がほっこり温かくなる》《視聴率こそ取れないけど名作の予感》なんて支持者も目立つ。
ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は「クセになる静かな面白さの中に、押しつけがましくないトーンで問題提起をしているのがいい。主要キャストの中では、及川さんが達者なのはもちろん、白鳥さんのツンとすました生意気な少女役が抜群です。少女から大人の女性へ成長する少し手前の何かと揺れる危うい様子を繊細に演じている」と話す。
白鳥と言えば、2022年公開の映画「流浪の月」で広瀬すず(27)の少女時代を演じ、さらに世間の注目度がアップ。
「少しハスキーで低い声、どこか影りある表情が印象的で、それが白鳥さんの強い武器。演技力も上がってきていますし、《末は大河か朝ドラか》なんて思いで白鳥さんの演技を見ています。どうしても朝ドラは明るい陽気なヒロインが多い。ですが、清原果耶さん主演の『おかえりモネ』のように“静”のイメージがある主人公もいます。白鳥さんもその路線なら十分、候補です」(山下真夏氏)
すでに2020年「麒麟がくる」、23年「どうする家康」では茶々役と、NHK大河には出演済み。朝ドラも「とと姉ちゃん」「エール」と2作品に出演している。いずれヒロインとしてド真ん中に躍り出る女優となるか。業界内からも熱い視線を注がれている。
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