中山美穂さん訃報から1年…「ファンの集い」で献杯&挨拶の“プロファン”が語る「あの瞬間」
昨年12月6日、俳優で歌手の中山美穂さんが54歳で亡くなり、突然の訃報に全国のファンが哀しみに包まれた。今年4月22日に東京国際フォーラムで「お別れ会」が開かれたが、12月6日午後に「中山美穂ファンの集い」が東京・秋葉原で開催される。
当日は、美穂さんファンの間で“スーパーファン”として知られる土井秀紀さんも参加し、献杯を予定している。その土井さんが日刊ゲンダイの取材に応じ、今回のイベントと美穂さんとの思い出についてこう語った。
「昨年の訃報があった当日、私は残念ながら地元大阪での美穂ちゃんのライブチケットが取れず、黙々と仕事をしていたんです。ところが、夕方にあのニュースが流れて、体が硬直し、涙があふれました。とにかく、この1年は、寂しさと悲しみを乗り越えるのに必死でした。そんなやり切れない思いを他のファンと共有できる今回のイベントは本当にありがたいと思います。中山美穂を改めてしっかり供養し、未来永劫忘れません」
そんな土井さんが数ある美穂さんの思い出の中でも特に忘れられないのは、2012年に放送されたTBS系特別ドラマ「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」だという。
「実は、このドラマのロケで使用された寝台特急トワイライトエクスプレスは、私が勤務していた職場だったんです。撮影時期と勤務時期がマッチングしなかったので、残念ながら美穂ちゃんとかぶることはありませんでしたが、やはり何か運命的なものを感じました。あのドラマと記憶は、私の生涯の宝物です」
■「毎度おさわがせします」を見てから40年…
また、6日の集いには、土井さんと双璧をなす“プロファン”として知られる佐々木一厳(かずよし)さんも開会の挨拶に立つ。その佐々木さんも日刊ゲンダイの取材に応じてくれた。
「私が美穂さんのファンになったのは小学3年生の時です。『毎度おさわがせします』を見て、あの瞳に吸い込まれるように一瞬でファンになりました。昨年の不幸については、今でも全く信じることができず、ふとどこかにパッと美穂ちゃんが現れるんじゃないかと思ってしまうんです。この1年間はとても長く感じられました。コンサートやお芝居、ドラマ等々をワクワクしながら楽しんでいたあの頃が、遠い遠い昔のように感じてしまいます」
そんな佐々木さん、「実は私はアイドルそのものは好きではないんですよ」と、こんな意外なことを口にした。
「美穂ちゃんは男の私が見ても、生き方も含めてとてもカッコいいと感じていました。大人っぽくて、可愛いとか奇麗というのを通り越して、素敵で尊敬できる人物でした」
6日の「ファンの集い」は2部構成。「第1部」は午後1時15分スタート。「第2部」は午後4時から始まる。当日はスペシャルゲストとして、美穂さんの“芸能界の育ての親”として知られるビッグアップル初代社長・山中則男氏のほか、写真家の鯨井康雄氏、手品師のマギー審司、楽しんご、グラッフィックポイパフォーマーTERUらが参加。「世界中の誰よりきっと」の全員合唱も予定されている。
参加者には漏れなく特製スペシャルTシャツが配られる予定。ファンは土井さんや佐々木さん、山中氏らとやり切れない思いを共有するまたとない機会となりそうだ。
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