「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

更新日:2025-12-03 17:03
投稿日:2025-12-03 17:00

【2025年 芸能界ネット炎上事件簿 】#1

 今年の芸能人による炎上を概観すると、大まかに3つのパターンに分けられる。そのひとつが好感度とのギャップによるものだ。

 2000年代に入り、真面目キャラ、天然キャラといった「コミュニケーションにおける役割分担」が流行し、次第に若者だけでなく大人へも浸透していった。芸能人に対しても「好感度」というキャラ付けが当たり前となり、良い人というラベリングが実像と混同されるようになっている。

 広く認められたイメージにそぐわない行動をしてしまうとことさらに炎上してしまうのは、高い好感度とのギャップに人々がガッカリしてしまうからだろう。

 今年のケースで典型的なのは、4月の永野芽郁(26)の不倫・二股交際報道だ。

 子役としてデビュー、ティーン誌のモデルとしても活動し、人気俳優となった永野。可愛らしく明るい天真爛漫さがある一方で、仕事に真面目というイメージがあった彼女が、よりによって不倫・二股となれば「裏切られた感」もひとしおだったに違いない。

 この炎上により仕事が激減、休養とならざるを得なかったが、9月には三股交際疑惑が露呈。この頃にはすでに「やりかねない」と断ずる声も見られるようになり、当初とは真逆のイメージが定着していた。

6月には国分太一、9月にはチョコプラ松尾が…

 6月に「複数のコンプライアンス違反」が明らかになり、無期限の休養を発表した国分太一も同様だった。アイドル、司会者として人気を博し、結婚後は良き父として温厚で爽やかなイメージがあった国分だが、不祥事がセクハラではないかとの観測が報道やSNSを席巻して炎上した。

 現在、被害者の保護を訴え違反の詳細を公表しない告発側に対し、国分側は人権救済を訴えているが、ギャップが大き過ぎたからか国分へのネットでの反応は冷ややかなままだ。

 9月に起きたチョコレートプラネットの松尾駿(43)への炎上も、またこのパターンといえる。芸人のSNSアカウント乗っ取り騒動に関し、誹謗中傷があったことについて「素人が発信するな」とコメントしたことが問題視され、上から目線がひどいと批判された。

 発想力や企画力があると評価され、親しみやすさからCM出演もしていただけに、謝罪動画が再び炎上するほど逆風も強かった。

 あるベテラン芸能人は、「本当の自分とは違うと思ったとしても、世間に認識されているイメージは大切にすべき。好感度は買えるものではないからなおさら」とプロ意識の低さを指摘する。「良いイメージがある人ほど本当は自分を律していかなければならないのだが、最近の人はやらなくてよいタイミングでやらかしたり、言わなくてもよいことを言ったり油断が過ぎる」と脇の甘さも嘆いた。(つづく)

(井上トシユキ/ITジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」健ちゃん=高橋文哉が“変な髪型”だった謎が解けた。ヤムおんちゃんの過去も気になる…
 ある日、嵩(北村匠海)は銀座のパン屋で草吉(阿部サダヲ)らしき人が写る写真を見つける。朝田家では、豪(細田佳央太)の壮...
桧山珠美 2025-05-07 17:00 エンタメ
「アンパンマン」から山ちゃん降臨! あの挨拶が聞けたのは“子どもの日”のサプライズですか?
 東京高等芸術学校に入学した嵩(北村匠海)は、受験の際に出会った健太郎(高橋文哉)と再会する。担任の座間(山寺宏一)から...
桧山珠美 2025-05-05 12:06 エンタメ
「あんぱん」一瞬のヤムおんちゃんに嵩は気づいたか? 寛の名言が“友蔵の俳句”並みに楽しみな件
 東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとり座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩...
桧山珠美 2025-05-03 16:00 エンタメ
田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-07-03 12:04 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ