「豊臣兄弟!」白石聖は代役からCM女王に上り詰めた川口春奈の再来か? 佐藤健と共演の配信ドラマも話題に

更新日:2025-12-07 17:03
投稿日:2025-12-07 17:00

 来年1月4日から放送予定のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主要キャストの扮装カットが今月に入って続々と公開され、現在放送中の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で遠のいていた大河時代劇の視聴者が、主人公の戦国時代の武将・豊臣秀長を「待ってました」とばかりに期待を高めている。

 物語ゆかりの地、愛知県観光コンベンション局振興課が企画した初回放送のパブリックビューイングと、その後の主要キャストによるトークショーというイベントには、定員1400人のところ4万人近い応募が殺到した。

 公開された扮装キャスト中でも《めっちゃ美人!》《切ない目がもう既に適役》などとSNSで注目を集めているのが、仲野太賀(32)演じる主人公の初恋の人“直”を演じる白石聖(27)だ。

 この役にキャスティングされていた永野芽郁(26)が、今年4月の“二股不倫疑惑”報道で降板を余儀なくされ、そこで白羽の矢が立ったのが白石だった。2020年の大河「麒麟がくる」の“帰蝶”役を降板した沢尻エリカ(39)の代役として急きょ出演し、シンデレラストーリーのヒロインとなった川口春奈(30)に重ね合わせるテレビ関係者も少なくない。

 女優として代表作に恵まれていなかった川口は、「麒麟がくる」の熱演をきっかけに好感度が爆上がり、CM女王に上り詰めた。白石もこれまで多くのドラマや映画に出演し、女優としての潜在能力は高いもののナゼかはじけてこなかった。

 そんな2人が、降板理由は違うものの、急きょ大河ドラマの代役に抜擢されるというプロセスを、女優として共通したファクターと指摘する関係者が多いというわけだ。

 白石のブレークを断言する芸能関係者がさらに強調するのは、代役に発表された5月22日以降の、彼女を取り巻く空気感の変化である。

 まず佐藤健(36)と小芝風花(28)のダブル主演で、“親友(小芝)の夫を奪う”役を演じ高評価を得た「私の夫と結婚して」(Amazon Prime Video)は、配信開始の6月27日から30日以内の、日本国内視聴者数歴代1位を記録した。また9月には、「世界陸上」とタイアップした形で制作された森永製菓の「inブランド」の新CM「inブランド FOR THE WIN」編で、観客に交じりスタンド席から応援歌を歌う姿が「輝く瞳で応援歌を歌うあの娘は誰?」と、話題にもなっていた。

■礼儀正しくスタッフ受けも抜群

 川口は代役出演後に好感度を一気に高めたが、白石も既にその予兆は感じられる。「豊臣兄弟!」がさらに背中を押すだろうとみられているのだ。

「収録中も実に礼儀正しく、スタッフへの対応や受けも抜群にいいですよ。所作や立ち居振る舞いも、これが初めての時代劇とは思えないぐらい勘がいい。スタッフの間ではもう“朝の連続テレビ小説のヒロインも見えた”なんて話も出ているほどです」(NHK関係者)

 もはや大ブレークへまっしぐらの白石だが、実はこんな声が密かに囁かれてもいる。

「代役の選考プロセスが神がかっていましたね。永野の降板発表が5月19日で、白石の代役決定発表はそのわずか3日後。川口の時は代役決定発表までに数週間かかったのに、それよりも早かった。さらに白石が今の所属事務所に移籍したのは、永野降板発表の8日前というタイミング。“凄い運を味方に付けた、持ってる女優”としか言いようがありませんよ」(ベテラン芸能マネジャー)

 白石は、平均視聴率が8%台半ばまで落ち込んだ大河ドラマを救う女神になれるのか。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった
 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
桧山珠美 2025-04-14 19:03 エンタメ
15分の朝ドラで高揚感を得られるんだ! のぶ&嵩の“子役最終回”が見せた未来の夫婦関係
 久しぶりに登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになる嵩(木村優来)だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶ...
桧山珠美 2025-04-12 06:00 エンタメ
旧ジャニ会見から1年半、STARTO社の再興成否…CD売上と人権意識から考察、ファンは一体何を望む?
 2023年9月および10月、旧ジャニーズ事務所は創業者問題で2度記者会見を開いた。その後、同社所属タレントのテレビ・C...
こじらぶ 2025-04-12 06:00 エンタメ
「あんぱん」阿部サダヲの配合絶妙な演技。高知つながりで“しょくぱんまん”登場!
 元気のない家族のために力を貸してほしいというのぶ(永瀬ゆずな)の頼みに、草吉(阿部サダヲ)は1回きりの約束であんぱんを...
桧山珠美 2025-04-09 17:20 エンタメ
『あんぱん』RADWIMPSの主題歌は本当に「合っていない」のか? 正統派・朝ドラOPの真逆を貫いた意味
 2025年3月31日より、NHK連続テレビ小説『あんぱん』の放送が開始された。国民的キャラクター「アンパンマン」生みの...
「R-1」さや香・新山や吉住らベテラン勢はなぜ負けた? 売れっ子は予選で有利、決勝で不利な理由
 最もおもしろいピン芸人を決める「R-1グランプリ2025」(フジテレビ系)が3月8日に開催された。決勝常連組やベテラン...
帽子田 2025-04-09 09:48 エンタメ
ヤムおんちゃん草吉はあんぱん代をきっちり集金。ジャムおじさんとは違う“先導”に期待膨らむ
 草吉(阿部サダヲ)のあんぱんを食べて、生きる力をもらった朝田家。羽多子(江口のりこ)は内職の仕事を始め、釜次(吉田鋼太...
桧山珠美 2025-04-07 17:20 エンタメ
「あんぱん」ウラの見所~初週からブチかまし!細部に神経が行き届いた作品だと印象付けた中園脚本
 結太郎(加瀬亮)があの世に旅立ち、悲しみに暮れる朝田家。しかし、のぶ(永瀬ゆずな)は一粒の涙も流さなかった。そんなのぶ...
桧山珠美 2025-04-05 06:00 エンタメ
“百戦錬磨”香川照之ゆえの提案「全6話、スイッチを仕込んでいます」【主演ドラマ『災』インタビュー】
「連続ドラマW 災」(WOWOW、6日22時スタート)は、湿り気を帯びた陰鬱な雰囲気とぞわりとする劇伴が感情を揺さぶる不...