更新日:2025-12-10 11:45
投稿日:2025-12-10 11:45
義母の言葉に苦笑い
ある日、義母が美加に言った。
「あなたのお母さん、大河くんにちょっと入れ込みすぎじゃない?」
いや、あなたが言う? 美加は笑いを堪えた。さらに状況は悪化。
義母のプレゼントはスーパーの服、実母は高級ブランドのジャケット。
「うちの孫にはいいもの着せたいのよねぇ」と実母。義母は「うちも頑張るわ」と笑いながら言ったが、目は完全に笑っていなかった。
こうして“可愛がりアピール”はエスカレート。
・義母は義妹の娘を「天使」と呼びSNSに写真連投
・実母は大河の動画を毎日ストーリー更新
・義母は義妹の娘の成長冊子を作成
・実母は大河のフォトブック(3冊)を作って送りつける
完全に“どっちの孫が可愛い合戦”だった。当の大河はよく分からないままオモチャを大量ゲットし、ご機嫌である。
義母の言葉の裏の嫉妬と敗北感
そんなある日、事件が起きた。実母が買った高級ジャケットを大河が着ているところに義母が来てしまったのだ。
「まあ…いいお洋服ね。どちらで?」
「母が買ってきて…」と言った瞬間、義母の顔が固まった。
「あなたのお母さん、本当に…その、熱心ねぇ」
その“熱心”の裏に嫉妬と敗北感が全部入っているのを美加は感じた。
夜、美加が夫にこぼすと、夫は笑った。
「どっちの親も孫が可愛いだけだよ。良いことじゃん」
関連記事
ライフスタイル 新着一覧
【連載第106回】
ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場!
「しっぽの...
知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「忙しい」とアピールされたら、相手に少なからず遠慮したり気を遣ったりしますよね。しかしその心理を利用して、あえて忙しいア...
コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(65)。多忙な現役時代を経て、56歳...
女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
20代からひとり旅を続けてきた私。気づけば、誰かと一緒よりも「ひとり」でいるほうが、ずっと自分らしくいられる気がしてい...
猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の片田舎でお商売をさせていだいておりますゆえ、応援してくださる農家さんもすぐ近...
職場で避けて通れない存在、それが「上司」。何気ない一言が嫌味っぽく聞こえる上司にモヤモヤしている人、多いのでは? 面と...
キラキラネーム、シワシワネームなど年代によって“名前”の傾向が異なります。名前が“社会的ラベル”になる現代では、名前を...
最近では、子どもでも連絡ツールとしてLINEを使いこなしています。小学生はほのぼのとしたやり取りが中心だったのに、中高...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
人から言われた一言によって、自分の価値観や人生が変わることもあるはず。傷つく言葉であれば、それがトラウマになったりコン...
知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年9月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...
















