更新日:2025-12-14 11:45
投稿日:2025-12-14 11:45
「リスクマネジメント」をご存じ?
それも、夫・利人が大企業の御曹司であるだけでなく、真琴自身も注目の絵本作家として公の場に出ているのに、真琴はリスクマネジメントという言葉を知らないのでしょうか。
しかも、樹はとても心配りのできる優しい男として描かれています。ところが樹は、真琴に夫がいると知りながら、真琴の思わせぶりな言動にもけっこう誠実に応えてきました。これを純愛のように描くのには疑問符が付きます。樹のまだ幼い息子と真琴と共に、一家団欒かのような時間も共にします。何も知らない息子が可哀想です。
その上、うっかり足を滑らせそうになった真琴を樹が助けようとしたら、2人で抱き合うように倒れ込んでしまったり、2人の旅先で嵐が来て帰れなくなった際、仕方なく見つけた宿は一部屋しか空いておらず同部屋になるなど、ベタベタ展開が続き、気持ちがシラケてしまいます。
とにかく主人公とヒロインの関係を全然応援出来ないし、感情移入も出来ません。しかし、遺品整理のお仕事はあまり描かれず、2人の恋模様はどんどんフューチャーされてきます。
闇バイトに毒親…月曜からウンザリ
次に、「盛り込み過ぎなストーリー」もだいぶ深刻です。樹が務める遺品整理会社ではカスハラがあったり、社員の闇バイト関与があったり、毒親が迫ってきたり、月曜から気分が陰鬱になる要素がぎっしり。
利人の方は、不倫・モラハラ野郎なだけでなく、跡目争い、会社のパワハラや過労死隠蔽といった問題も抱えています。そこに主人公とヒロインの不貞疑惑と、とにかくあれこれ詰め込まれ過ぎていて、何を主張したいのかよく分かりません。
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