更新日:2025-12-14 11:45
投稿日:2025-12-14 11:45
「どう?泣けるでしょ?」の連続
最後に、「感動の押し売り」です。前述のように、このドラマの肝になって欲しかった遺品整理パートですが、他の色恋沙汰やら諸問題やらサスペンス要素やらでかなり尺が短くなっています。
それでも遺品整理会社を舞台にしたのだからと、唐突に故人から遺族への胸を打つメッセージなどが放り込まれ、演技派・草彅さんの泣きの芝居も相まって、「どう?泣けるでしょ?」という作り手の意図がありありと透けて見えてきます。そのように感動を押し売りされても、てんこ盛りなあれこれを把握するのに忙しい中、気持ちが追い付きません。
役者・草彅の演技は唯一無二
このドラマで確認出来ることは、草彅さんの演技はやはり唯一無二だということです。故人の想いに心震わせたり、遺族のために感情を爆発させ絶叫したりと、断面的に見ればグッとくるものがあります。
雑音の無いシンプルなストーリーであれば、もっと役者・草彅さんの素晴らしさを堪能出来たはずで、草彅さんの無駄遣いと言われても仕方ないかもしれません。
草彅さんにはまた、テーマが明確な「僕の生きる道」をはじめとする「僕シリーズ」(カンテレ・フジテレビ系)や、モヤモヤをスカっと晴らしてくれる「戦争シリーズ」など、その演技にふさわしい作品が巡ってくることを願ってやみません。
エンタメ 新着一覧
2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。
前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
“この村では、人が喰われているらしい……”
2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
この投稿をInstagramで見る 「ディアマイベイビー」テレ東系4月期ドラマ(@...
久しぶりに登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになる嵩(木村優来)だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶ...
2023年9月および10月、旧ジャニーズ事務所は創業者問題で2度記者会見を開いた。その後、同社所属タレントのテレビ・C...
元気のない家族のために力を貸してほしいというのぶ(永瀬ゆずな)の頼みに、草吉(阿部サダヲ)は1回きりの約束であんぱんを...
















