「芸人=ギラギラ感」は過去のもの?大御所ほど“好き勝手できない”問題を考える

帽子田 芸人、ライター
更新日:2025-12-22 11:45
投稿日:2025-12-22 11:45

「向いていない仕事はしない」スタンス

 ほんの何年か前まではテレビで売れるしか稼ぐ手段がなかったが、今ではテレビに一度も出たことがなくてもSNS上で大金を手にする芸人がごろごろと生まれるようになった。

 テレビ以外で食える手段がでてきたことで、若手は全員ガツガツしているわけではなくなってしまった。「例えテレビに出れたとしても、自分がやりたくない事や辛い仕事は避けたい」と後輩たちが愚痴るのも耳にしたことがある。

 このような「向いていない仕事はしない」という若手のスタンスの変化には、やはり若手芸人のカリスマである令和ロマンの影響もあると思う。

 令和ロマンはSNSで売れたわけではないが、M-1優勝後もテレビよりYouTubeに力を入れており、自分たちが楽しい企画を発信することで影響力を高めていた。くるま自身が「テレビに出ない」と発言したこともある。

 やはり若手の中では令和ロマンを神聖視している者も多いので、このスタンスに傾倒していくのだろう。時代というのは移り変わっていくのだ。

ギラギラしたガッツも芸人の魅力

 ただやっぱり現在のバラエティ番組やお笑いシーンを見ていると、依然「ガツガツ感がある若手」の方が大活躍する可能性が高いのは事実だ。スマートにSNSで売れていくスタイルもメジャーになってきたが、それでもギラギラとしてガッツを見せてくれるのも芸人の魅力だと思う。

 お笑い番組が大好きな一人としては、炎上や批判を潜り抜けて、新旧のスターがテレビやそのほかのメディアでも躍動するのを楽しみにしている。

帽子田
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別名義では芸人として活動。一時期は年100本以上のライブに出演、ライブ主催の経験もアリ。一応現役の芸人ではあるが、ただのお笑い、バラエティ番組ファンでもあります。

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