波瑠「フェイクマミー」で33歳俳優が魅せた“怪演” 評価爆上がりで《ジェネリック綾野剛》も返上

更新日:2025-12-11 17:03
投稿日:2025-12-11 17:00

 12月12日に最終回を迎える、波瑠(34=写真)と川栄李奈(30)がダブル主演の連ドラ「フェイクマミー」(TBS系)。「母親になりすます」という物語だけに、最初から《設定がありえない》と敬遠する向きもあったが、無料配信サービスTVerのお気に入り登録数は94.1万(10日現在)。秋ドラマでは5位あたりと、結果的には人気ドラマとなった。元バリキャリの薫(波瑠)が、元ヤンでシングルマザー社長の茉海恵(川栄)のひとり娘、いろは(池村碧彩=9)の小学校で母親になりすますというお話だ。

「《設定が納得できない》という不満の声も、途中で“三羽烏”と呼ばれる同級生の母親3人が味方になったあたりから薄れていきました。《盛り上がってきた》《三羽烏、胸アツ展開》などとグッと引きつけられた視聴者が多かったようです。三羽烏を演じるのは野呂佳代さん、橋本マナミさん、中田クルミさん。3人ともなかなか印象に残るお芝居で、確かに存在感があったと思います」(エンタメサイト編集者)

 やはり「野呂佳代が出るドラマにハズレなし」か。三羽烏の人気が上がる一方で、《ホントに憎たらしい》《あまりにムカつきすぎて、出てきたら嫌な気分になる》とブーイングの嵐なのが、茉海恵の元カレで、いろはの実の父である慎吾。演じるのは笠松将(33)だ。

 ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は、「笠松さんは2019年に映画、連ドラ合わせて計18本に出演し、その年の20代俳優で最多となりましたが、演技に関しては今作が最も話題になっている気がします。何から何まで自己チューな男である慎吾。表情としぐさが、まあ、いちいち憎たらしいんですよね。視聴者の慎吾に対する怒りがヒートアップしていますが、それは笠松さんの演技が達者すぎるから。それは間違いありません」と話す。

 ネット上には《慎吾がムカつきすぎて、演じる役者さんまで嫌いになりそう。笠松さん演技上手すぎ》《笠松さんの演技良すぎて、慎吾マジでムカつくWW》《笠松さんの演技、超気持ち悪い(褒めてます)》なんて書き込みも多数。評価爆上がりの笠松だが、長らく《綾野剛と見分けがつかない》と言われ続けた過去もある。

「顔立ちは確かに似ていますね。綾野さんの方が繊細で、どこか壊れそうなモロさのようなものがあるとは思いますが。でも、慎吾のようにリアルにいそうなチョー嫌なヤツを演じさせたら、笠松さんの方がピタっとハマる。《ジェネリック綾野剛》なんて不名誉なあだ名もありましたが、もうこれで《綾野剛と見分けがつかない》などと揶揄されることもなくなるでしょう」(前出の山下真夏氏)

 あるドラマ制作会社スタッフからはこんな声も。

「綾野さんも当初はひとクセある役が多かった。イメージを大きく覆したのは、NHK朝ドラ『カーネーション』の紳士服職人・周防役。多くの視聴者をメロメロにしました。事務所の移籍問題などでゴタついた過去もありますが、『フェイクマミー』で注目を浴びたこの先は、オファーの幅もかなり広がるはずです。憎まれ役から一転、視聴者をメロメロにする役が回ってくる可能性もある。さらなるブレークを期待したいですね」

 綾野剛似ではなく、笠松将としてスターへの道を突き進めるか。

  ◇  ◇  ◇

「フェイクマミー」がヒットした理由を知りたければ、関連記事【もっと読む】なども必読だ。

エンタメ 新着一覧


【おむすびにモヤっと】「プロフェッショナル」で壮大なネタバレ感!14週は元スケ番vs元レディースの様相
 結(橋本環奈)が糸島から神戸に帰ってきて愛子(麻生久美子)や歩(仲里依紗)が迎える。だが、一緒に永吉(松平健)と佳代(...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【2024年人気記事】伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
【2024年人気記事】悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
堺屋大地 2025-01-04 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
帽子田 2025-01-02 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】なぜ塚地武雅、藤井隆はドラマ出演が続く? 不人気芸人との決定的な違い
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
【2024年人気記事】『新宿野戦病院』小池栄子の英語、海外はどう思う?「下手というより…」
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
映画「聖☆おにいさん」全力でおバカを演じる松ケン&染谷将太たち。評価は真っ二つだけど…
「M-1グランプリ2024」の準優勝バッテリィズに元気をいただきました。エースでしたっけ。やはり“おバカ”は最強です。優...
ラウール、高橋文哉…2024年「国宝級に検索されたイケメン大賞」TOP5の最も検索された日は…?
 2024年もあとわずか。今回は今年1年を通じて活躍したイケメンが、いかに世間の人々の注目を集めたかを調べてみたいと思い...
こじらぶ 2024-12-28 06:00 エンタメ
【最新回のおむすびにモヤっと】「豚肉と玉ねぎのニンニク炒め」はサラダの後に作ったほうが…
 スナック「ひみこ」で、佳代(宮崎美子)と話す結(橋本環奈)。永吉(松平健)とただいるだけで幸せだと言う佳代の言葉を聞い...
桧山珠美 2024-12-27 19:30 エンタメ
「M-1」令和ロマンが主人公なら、エバースは裏主人公。泥臭い秀才コンビを応援したくなるのが人のサガだ
 今年も最高の盛り上がりを見せた「M-1グランプリ」(ABC・テレビ朝日系)。令和ロマンが史上初の2連覇を果たしたものの...
帽子田 2024-12-27 06:00 エンタメ
面白かった「秋ドラマ」を調査!『海に眠るダイヤモンド』を抜いた1位は?期待外れに“あの作品”がまた…
 続々とクライマックスを迎えている2024年秋ドラマ。今期は見ごたえたっぷりの作品が揃い、ドラマに夢中になっていた人も多...
【今日のおむすびにモヤっと】別人と化したナベベ(緒形直人)、ギャルに救われた話は見せ場になったはず
 翔也(佐野勇斗)と別れた結(橋本環奈)は、合コンの場で栄養士になる意味がないのではと言われ、帰り道に考え込んでしまう。...
桧山珠美 2024-12-25 16:30 エンタメ
「M-1」2位! バッテリィズ・エースの愛され力。“アホ”が殺伐とした現代に必要とされるワケ
 もはや年末の風物詩となった『M-1グランプリ』(ABC・テレビ朝日系/以下M-1)が今年も12月22日に開催され、チャ...
【今日のおむすびにモヤっと】翔也は金髪ギャル男というよりディランに見える!?
 野球ができなくなった翔也(佐野勇斗)は、総務課でフルタイムで働くことになるが、パソコンを使えないため先輩からお荷物扱い...
桧山珠美 2024-12-24 17:19 エンタメ
紅白司会の橋本環奈、NHKは「パワハラ疑惑」を完全スルー! ジャニーズ問題への提言はなんだったのか
 地方アイドルグループに所属していた中3当時、ライブ中に撮られた奇跡の一枚によって、「千年に一人の逸材」と騒がれた橋本環...
堺屋大地 2024-12-24 10:11 エンタメ
ぐるナイゴチ、高橋文哉残留を願うのみ。大晦日は“結婚間近”報道後もヤキモキする佐藤健に懸ける!
 毎年この時期になると、どうしても気になってしまうのが「ぐるナイ」(日本テレビ系)の“ゴチになります”で誰がクビになるの...