国分太一“コンプライアンス違反疑惑”で日テレが情報開示を拒むワケ…背景にある「ジャニオタ暴走」の恐怖

更新日:2025-12-11 17:03
投稿日:2025-12-11 17:00

 日本テレビの対応に疑問を持つ人は、“ジャニオタの暴走”を忘れているのではないか。11月26日の記者会見で、元TOKIOの国分太一(51)が自身にかけられたコンプライアンス違反疑惑の問題について、「答え合わせがしたい」と日テレに繰り返し訴えた。だが、日テレは「何よりも関係者が自分の身元を特定され、“二次加害”がもたらされることに強い恐怖を感じております」と発表し、福田博之社長も定例会見で同じような旨を述べた。

 テレビでは誰も口にしないが、「二次加害」をするのは国分のファンを含めた“ジャニオタ”と想定される。

「中居正広氏が女性問題で引退を発表すると、該当者と思われるアナウンサーに誹謗中傷が繰り返された。いわゆる“ジャニオタ”の中には、自分たちの楽しみを奪われた腹いせに、『被害者』を『加害者』にしてネット上でも吊し上げる人がいるんです。国分にハラスメントを受けた女性たちは、それを恐れている。だから、日テレは情報を開示しない。ジャニオタはすぐに“特定”し、誹謗中傷をする前歴がありますからね」(芸能記者=以下同)

■二宮和也の交際相手をブログ情報から特定して“攻撃”した過去も…

 過去には嵐の二宮和也と付き合っている女性をブログの情報から特定し、攻撃的な言葉をネットに書き連ねる“事件”も起きている。

「もし国分の件で、被害者の情報が漏れれば、特定した揚げ句、中居氏のファンなど不満のたまっている人たちも加わって、総攻撃を始める可能性がある。彼女たちは自らの考え、主張を絶対に正しいと疑わず、間違った『正義感』を持って暴走する。本当にタチが悪い人も一部います」

 以前からうすうす勘づかれていたが、SNSの普及により、“ジャニオタ”の怖さは一般社会にも知られるようになった。

「冷静に『太一が悪い』『中居くんには呆れた』と判断しているファンもたくさんいて、暴走する人たちを迷惑に感じている。ただ、“ジャニオタ”に同情する面もありますよ。特に2人のファンは世代的に、子供の頃から『いいお嫁さんになるんだよ』と言われ、進学や就職を『花嫁修業』の一環と捉える人もいた。ロジカルな思考方法に不慣れな人もいるのでしょう」(週刊誌記者=以下同)

 女性の4年制大学への進学率は2018年に50.1%と初めて半分を超えた。だが、昭和の1975年は12.7%、平成初期の1990年は15.2%、95年は22.9%とまだ低かった。2000年になって、ようやく30%に届いた。

「中居氏のハラスメント被害者に誹謗中傷を繰り返す人たちは、感情の赴くままに振る舞う幼少期の生活を、大人になってからも引きずっているのかもしれない。自分に都合のいい部分だけをピックアップし、強引に自分の主張と結びつけると、どうしても矛盾が生じる。そこを突かれると、感情的にならざるを得ない場面も出てくるのでしょう。ジャニオタの暴走は、昭和・平成初期の日本社会の歪みの現れとも言えます」

 今までファンに支えられてきた国分太一。その存在が「答え合わせ」を阻んでいるとすれば、何という因果なのだろうか。
  
  ◇  ◇  ◇

 結婚してファンに心から祝福されるのは元TOKIOの城島茂くらいで、ほかの旧ジャニーズの所属タレントたちは恋愛や結婚の話が浮上するたいびに、相手も本人も何かしらに巻き込まれてきた。関連記事もあわせてご覧ください。

エンタメ 新着一覧


永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...