30代、クリスマスは“ただの平日”になった。気楽だけど…胸の奥がキュッとするのは何故?

おがわん ライター
更新日:2025-12-24 11:45
投稿日:2025-12-24 11:45
 クリスマスは恋人と過ごすべき特別な一日だった20代、そんな焦りは消えて「ただの平日」になったアラフォーの今。 気楽に過ごせていいけど、なんだか寂しい気持ちにもなる。大人になって変化した「12月24日」の意味を考えます。

クリスマスが一大イベントだったあの頃

 友人の恵(37)は、12月に入ると決まってこう言う。

「クリスマスって、いつからこんなに普通の日になったんだろうね」

 20代の頃の恵にとって、クリスマスは一大イベントだった。恋人がいるかいないかで、その年の自己評価が決まるような日。

 予定がなければ「私、何か間違ってる?」と本気で落ち込み、必死に合コンに顔を出し、誰かと約束を取りつけていた。

 街のイルミネーションは希望の光だったし、クリスマスソングは「私にも何かが起きるかもしれない」という予感をくれた。

 あの頃のクリスマスは、“恋愛している自分”を証明する舞台だったのだ。

【読まれています】もう「恋人と過ごす=勝ち組」はやめない? クリスマスは“特別じゃなくていい”と気づいたわけ

寒いし、平日だし、翌日も仕事

 でも、アラサー・アラフォーになった今はどうだろう。

 12月24日。恵は普通に仕事をして、残業をして、帰りにスーパーで半額になりかけたチキンを横目に見て、結局買わずに帰る。

「ケーキ? 一人で食べたら重いし…」

 そんな現実的な理由が、自然と口から出てくる。寒いし、平日だし、翌日も仕事。昔みたいにヒールで歩き回る体力もない。

 何より、「誰かと過ごさなきゃ」という焦りが、いつの間にか消えている。クリスマスが嫌いになったわけじゃない。ただ、“特別扱いしなくなった”だけだ。

おがわん
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かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

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