嵐のラストライブも? STARTO社がNetflixと提携で「カウコン」世界配信の勝算

更新日:2025-12-18 17:03
投稿日:2025-12-18 17:00

 Snow Manや嵐が所属する、STARTO社が大みそかの31日に3年ぶりに「カウントダウンコンサート(通称:カウコン)」を開催することが話題となっている。当日は、「FAMILY CLUB online」で有料生配信、そして年明け1月7日には、Netflixで配信されるという。

 旧ジャニーズ時代からのファンは、久しぶりのカウコンとNetflix配信に歓迎ムードのようだ。

 ジャニーズ事務所時代のカウコンでは、レコード大賞やNHK紅白に出演した所属タレントたちが一堂に集まり、ジャニーズらしさ全開のステージを展開。カウコンも地上波テレビの利権のひとつとしてテレビ東京やフジテレビで放映されてきた。

 それがここへきて配信に大きく舵を切ったというわけだ。

「そもそも旧ジャニーズは全国の子供から学生を中心にアイドルビジネスをやってきた。だから、無料で見られる地上波テレビと、廉価で全国で購入できる雑誌というメディアを重用し、メディアで宣伝してCDやコンサートの売り上げにつなげてきた。ところが、コロナ禍で配信というBtoCができて、テレビだけが選択肢ではないと気づき始めたことと、ジャニー喜多川氏、メリー喜多川氏の2トップの死去で方針が変わったことが転換のきっかけになった」(テレビ局関係者)

 テレビを捨て、配信をメインにするメリットは多分にあるという。

「STARTO社にとっては、配信契約、番組視聴により、直接報酬が得られ、配信のための整備コストが抑えられることが大きなメリット。生配信は『FAMILY CLUB online』での有料となるが、年明けのNetflixでは、オープンになることで、さらに大きなスケールで、かつ全世界に向けた安定した配信が可能となる。コロナ禍に始まった配信は想定外の視聴数でサーバーがダウンしたりするなど問題があったが、そうした心配も解消できる。一方のNetflixとしては年末年始の契約者囲い込みに国内はもちろん、アジア全体にリーチできる強力なコンテンツになるし、繰り返しの視聴が見込まれるコンテンツにもなる。双方にとってウィンウィンの関係です」(ネット事業関係者)

 紅白に出場することは、全国津々浦々に確実に放送されることと、BSなどを通じて世界に配信していたことに意味があったのだが、時代は確実に変わっているようだ。

「今はネットでいろいろな問題がすべて解消されました。もうテレビに固執する必要はなくなった。経営としてはいたって普通の判断です。今までのクローズドな経営が変わっていただけで、今となってはメリットが少なくなってきていると思います」(前出のテレビ局関係者)

 そこで次に気になるのは嵐のラストコンサートだ。こちらも古参のファンクラブ会員でもチケットは入手困難。年末のNHK紅白も出場の可能性が薄れているだけに、配信への期待は高まっている。

「今回のカウコンと併せて、Netflixで配信の話が進んでいるという噂もあります。さらにSTARTOタレントのファンがNetflixの回遊率を劇的に上げるのではないかとみられています」(前出のネット事業関係者)との話もある。

 本国ではワーナー・ブラザースの買収で話題のNetflix。日本国内でもSTARTO社のカウコン配信によって、また前進しそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 地上波ドラマは嵐メンバー争奪戦の様相を呈している。関連記事【もっと読む】嵐が夏ドラマを席巻!ジュリー氏“復権”の噂も…水面下で進むテレビ局「旧ジャニ依存」加速の可能性…では、元の木阿弥とでも言うべきテレビ業界の体たらくについて伝えている。

エンタメ 新着一覧


timeleszの演出に賛否…中島健人ら初期メンバーの歌声に込められた真意。“8人体制”はどう継承していく?
 9月15日、timeleszがファンミーティング「timelesz SUPER FAMeeting~また夏が終わってい...
こじらぶ 2025-09-27 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)のプロポーズにキュン! 蘭子(河合優実)のモデルがあの作家なら…無事を祈る
 2年がかりで完成したテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」が放送され、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)をはじめ、それぞ...
桧山珠美 2025-09-27 12:28 エンタメ
スキャンダル無縁!鈴木亮平が初期に演じた「クセ強キャラ」 4選。もっと評価されるべき“異彩を放った”役も
 現在公開中の『劇場版 TOKYO MER ~走る緊急救命室~ 南海ミッション』ではチーフドクターの喜多見幸太役を演じて...
zash 2025-09-25 11:45 エンタメ
「あんぱん」アンパンマンマーチの歌詞に込めた思い。千尋(中沢元紀)や寛先生(竹野内豊)の写真にホロリ…
 ある日、アンパンマンをテレビアニメ化したいとテレビプロデューサーの武山(前原滉)が訪ねてくる。だが嵩(北村匠海)は、ア...
桧山珠美 2025-09-25 15:44 エンタメ
【芸能クイズ】「畑芽育」を正しく読める? 他にもいる、実は“常用漢字外”の読み方をする芸能人は誰?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「あんぱん」石橋蓮司の“なりきりアンパンマン”が見れるとは! 登美子(松嶋菜々子)は毒親返上か
 のぶ(今田美桜)が撮ったミュージカルの写真を見ていた嵩(北村匠海)は、こっそり来ていた登美子(松嶋菜々子)が写った写真...
桧山珠美 2025-09-22 16:22 エンタメ
「あんぱん」嵩とヤムさんの再会にグッときた。でも顔をよく見たら…気になった“余計な”こと
 客席はたくさんの子どもたちで埋まり、その様子をカメラに収めるのぶ(今田美桜)。ミュージカルが終了すると、会場は大きな拍...
桧山珠美 2025-09-20 11:47 エンタメ
「あんぱん」のぶの“お手柄”総決算の回。ヤムさん(阿部サダヲ)と蘭子(河合優実)の繋がりは“前世”からの縁なのか?
 のぶ(今田美桜)は草吉(阿部サダヲ)にあんぱんを焼いてほしいと頭を下げるが、断られてしまう。蘭子(河合優実)からこのま...
桧山珠美 2025-09-18 17:16 エンタメ
加藤清史郎の“奇跡の成長”を「放送局占拠」で見た。寺田心ら子役出身者がイケメンになっている件
 加藤清史郎くんのイケメンぶりには目を見張るものがあります。現在、櫻井翔主演「放送局占拠」(日本テレビ)に出演しています...
『あんぱん』担当編集者の“セリフ”にモヤッ…。そしてメイコはまた歌うのだろうか
 ようやく世に出た絵本『あんぱんまん』は売れないままだった。それでものぶ(今田美桜)は、子どもたちに読み聞かせを続ける。...
桧山珠美 2025-10-06 16:33 エンタメ
Snow Manの1人勝ちに歯止めをかけるか?timeleszとSixTONES、激化する“2番手争い”の行方
 嵐の活動休止以降、長らくSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下SE社)は様々な指標でSno...
こじらぶ 2025-09-15 11:45 エンタメ
横浜流星が“レア動画”に降臨!でも…あれっ? 大河ドラマで「国民的俳優」となった代償か
 今年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に主演し、興行収入120億円を突破して歴代実写邦画2位となった映画『国宝...
堺屋大地 2025-09-14 11:45 エンタメ
『あんぱん』津田健次郎に演技賞を差し上げたい。東海林の“最後”が完璧だった。ひとつだけ残念だったこと
 東海林(津田健次郎)の訪問からほどなくして、琴子(鳴海唯)から手紙が届く。そこには東海林が上京した本当の理由が書かれて...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『有吉の壁』ブーム期待も…人気キャラの“展開”に冷めた視線。番組の過剰な介入で萎えるファンの複雑心理
 日本テレビ・水曜7時からの人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。なんとこの10月でレギュラー放送開始から5年半を越える...
『あんぱん』お色気や国民的アニメの時代、のぶの行為に子供は喜べるのだろうか
 のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)の会社で子どもたちに『あんぱんまん』の読み聞かせをすることに。だが、子どもたちは興味...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『あんぱん』あれっ、今“あんぱんまん”って言った? 開始2分で誕生。嵩の創作の苦悩が見たい
 嵩(北村匠海)は再び“おじさんあんぱんまん”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾ける...
桧山珠美 2025-09-13 11:35 エンタメ