戸田恵子が卒業した駒沢学園女子高校は高橋真梨子ら芸能人を多数輩出 “芸能コース”が有名な堀越との違いは?

更新日:2025-12-24 17:03
投稿日:2025-12-24 17:00

【続続・あの有名人の意外な学歴】#7

 戸田恵子

  ◇  ◇  ◇

 女優、声優、歌手、ナレーターと八面六臂の活躍を見せる戸田恵子(68)。「それいけ!アンパンマン」の主役の声を37年も務め、今年は原作者やなせたかし氏の妻にスポットを当てたNHK朝の連ドラ「あんぱん」に出演。昨年はニューヨーク・カーネギーホールでの公演も果たした。

 名古屋市で生まれ育った戸田が芸能の世界に足を踏み入れたのは地元の公立小学校5年の時。新聞でNHK名古屋放送児童劇団の募集広告を見た母から勧められたのがきっかけだった。応募すると合格し、「中学生群像」(「中学生日記」の前身)に出演が決まった。まだこの時点では、芸能界にはまったく関心がなかった。小学校では児童会長を務めるなど、優等生だった。

 その一方で歌うことには興味があった。「中学生群像」に出る前に、フジテレビ系の「日清ちびっこのどじまん」に出場し、東海地区のチャンピオンになったことも。地元の高校に進んだばかりの頃、頼まれて名古屋のローカル局のスター発掘番組に出場。森昌子の「せんせい」を歌った。それを見ていた「ちびっこのどじまん」のプロデューサーから電話がかかってきた。「東京の知り合いのプロダクションが歌手になる子を探しているので、やってみないか」というのだ。

 歌手になれるのならと夢をふくらませた戸田は上京することにした。世田谷区の松陰神社のすぐそばにあったプロダクションの社長宅近くで1人暮らしを始めた。同区にあった駒沢学園女子高校(現在は東京・稲城市に移転)に編入した。

「女優や歌手を多く受け入れてきた学校で、松尾嘉代、高橋真梨子、島田陽子、伊藤つかさ、松下由樹、常盤貴子らが在学していました。といっても、堀越のように芸能コースがあるわけではなく、タレントだからと特別待遇にすることもなかった」

 こう話すのは芸能人の就学事情にくわしい女性誌のベテラン記者。戸田も仕事と学業の両立に苦労し、卒業するまでに4年かかっている。

 高1の2月、「あゆ朱美」の芸名で演歌歌手デビュー。だが、歌手の仕事が忙しくて出席日数が足りなくなったわけではない。

 あゆ朱美名義で4枚のシングルを出したが、注目されることはなかった。多忙を極めたのはバラドルとして。せんだみつお司会のTBSの生放送バラエティーの準レギュラーに起用。「勘がよく、のみこみも早く明るいので、さまざまなコント番組で重宝がられた」と制作会社幹部は振り返る。

 ただ、歌手としてはまったく芽が出ず、嫌気が差して19歳の時、芸能界を辞めようと思ったことも。その後、ミュージカルに活路を見いだしたが、なかなか生計を立てるまでには至らなかった。声優を始めるようになって、なんとか食べていけるようになったという。一生の仕事となるアンパンマンと出会うのは30歳を過ぎてからである。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」嵩(北村匠海)と健ちゃん(高橋文哉)コンビが心強い。岩男には“嫌な予感”しかない…
 嵩(北村匠海)は、絵の才能を見込まれ宣撫班勤務を命じられる。宣撫班では紙芝居を見せていた市場でひと騒動があったといい、...
桧山珠美 2025-06-16 16:45 エンタメ
前田敦子の「アイドル否定発言」に物議。卒業後に佐藤健と撮られても、現役時は“偶像”を演じきったプロなのに
 先月、『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)に出演した元AKB48の前田敦子。番組内で「『アイドルになりた...
堺屋大地 2025-06-16 06:00 エンタメ
ジュニア退所は「timeleszのせい」…何かと荒れるタイプロ界隈、それでも彼らは“必要だった”といえるわけ
 6月2日、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所。以下、SE社)のジュニア内グループ・Go!Go...
こじらぶ 2025-06-23 18:09 エンタメ
「あんぱん」戦場での緊迫シーンにホッ。嵩(北村匠海)らの“偶然の再会”、まるでドラマみたい…は禁句です
 小倉連隊に動員が下令され、嵩(北村匠海)は中国に行くことに。出発前日、嵩はひとり星を眺める八木(妻夫木聡)にこれまでの...
桧山珠美 2025-06-16 16:27 エンタメ
【話題】岸田文雄氏、“元総理系YouTuber”がトレンド入り「辞めてからのほうが楽しそうだな」「なんか複雑」賛否の声
 Xはじめ、さまざまなSNSで発信活動を行っている第100・101代内閣総理大臣の岸田文雄元首相。6月12日に岸田元首相...
『バチェラー6』第3話を正直レビュー! いまだ久次米さんのツボがわかりません。決め手は「LOVE」より「自然体」なのか? となると…
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第3話です。村岡さん、河地さ...
中村未来 2025-06-13 06:00 エンタメ
黒谷友香、50歳目前で感じる“服選び”の変化「ファッションは失敗してもいい」ステキでいられるコツとは?
 高校在学中から雑誌のファッションモデルとして活動を開始し、俳優に転身後、ドラマ『はみだし刑事情熱系』『ハンチョウ〜神南...
望月ふみ 2025-06-13 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第2話 正直レビュー。劇的なデート、私たちはこれが見たかった! でも黒澤さんは恋してる?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第2話です。  前回、...
中村未来 2025-06-12 14:53 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)まさかのスピード出世! …で、階級“乙幹”ってなに?
 厩舎で居眠りしてしまったものの、神野(奥野瑛太)に頼まれた島(横田栄司)の取り計らいで受験できた嵩(北村匠海)は、乙種...
桧山珠美 2025-06-16 16:27 エンタメ
ミセス大森元貴と鎮西寿々歌、匂わせ投稿が話題だが…どこから“共通点”を特定する? 相手を許せないファン心理
 人気バンド「Mrs.GREEN APPLE」のボーカルでギターの大森元貴(28)と、アイドルグループ「FRUITS Z...
「イエエエーーーイ!」中川翔子、サンシャイン池崎ら『Switch 2』をめぐる有名人の叫び。一方、宇野昌磨は…
 6月5日に発売された「Nintendo Switch 2(以下、Switch 2)」。シリーズ待望の次世代機であり、発...
『バチェラー6』第1話 正直レビュー。令和の王子・久次米さんにドキドキが止まらないのだが。恋リア界隈のネットワークって何なの?
 ついに始まりました、待望の『バチェラー・ジャパン』シーズン6! シリーズの大ファンである筆者が、第1話を、正直にレビュ...
中村未来 2025-06-12 14:53 エンタメ
「エール」から「あんぱん」に再登場。軍人役はやっぱりこの人がハマる。八木上等兵(妻夫木聡)は何者だ?
 嵩(北村匠海)は高知連隊から福岡の小倉連隊に転属。新兵教育係の馬場(板橋駿谷)ら先輩兵士の厳しい指導の下で過酷な軍生活...
桧山珠美 2025-06-09 13:30 エンタメ
広瀬アリス、好感度急落しても「ジャニ喰い」を止めないワケ。オタク女子への幻想をぶっ壊す刺客なのか?
 先月、「女性セブン」にて元KAT-TUNの赤西仁との交際が報じられた広瀬アリス。彼女の元彼と言えば2022年に熱愛報道...
堺屋大地 2025-06-09 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)も健ちゃん(高橋文哉)もオシャレ坊主に見える問題。令和の“戦争”描写は大変だ
 坊主頭の嵩(北村匠海)を見て全てを悟ったのぶ(今田美桜)は、「おめでとうございます」と頭を下げる。  迎えた出征...
桧山珠美 2025-06-07 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の“一瞬の表情”をよく見ると…嵩への言葉は愛ゆえだとわかる
 のぶ(今田美桜)は、兄のもとに赤紙が届いて不安がる生徒に勇ましい言葉をかける。しかし、次郎(中島歩)の言葉が引っかかり...
桧山珠美 2025-06-05 16:00 エンタメ