2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作
更新日:2025-12-25 17:03
投稿日:2025-12-25 17:00
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】
今年のドラマ「ベスト3」を選んでみたい。
1本目は「続・続・最後から二番目の恋」(フジテレビ系)だ。吉野千明(小泉今日子)と長倉和平(中井貴一)が「老いと死」という新たなテーマと向き合った。
定年前の千明と定年を過ぎた和平が経験する喪失や衰えは切実だ。しかし岡田惠和の脚本は悲愴感に寄らず、「老いることを笑い合える関係」の尊さを描いて秀逸だった。
次はNHK夜ドラ「いつか、無重力の宙で」だ。望月飛鳥(木竜麻生)は高校天文部の友人・日比野ひかり(森田望智)と再会。「宇宙へ行きたい」という夢を思い出す。
病を抱えたひかりにリードされ、超小型人工衛星の開発に挑む飛鳥たち。木竜の自然体の演技と武田雄樹の緻密な脚本が、作品に確かな説得力を与え、世の大人たちに「まだ遅くはない」と語りかける一作となった。
3本目は戦後80年ドラマ「八月の声を運ぶ男」(NHK)。本木雅弘演じる辻原保は、被爆者の証言を録音し続けたジャーナリスト・伊藤明彦がモデルだ。一人で全国を歩き、1000人以上の声を集めた執念が胸を打つ。
被爆者・九野和平(阿部サダヲ)の証言が事実と夢想のあいだで揺らぐ展開は、記憶を「語り、聞く」ことの重みを突きつけた。脚本は池端俊策。
今年の秀作3本は、見る側に「人生の時間」の使い方を問いかけることで深い余韻を残した。
(碓井広義/メディア文化評論家)
エンタメ 新着一覧
のぶ(今田美桜)が撮ったミュージカルの写真を見ていた嵩(北村匠海)は、こっそり来ていた登美子(松嶋菜々子)が写った写真...
客席はたくさんの子どもたちで埋まり、その様子をカメラに収めるのぶ(今田美桜)。ミュージカルが終了すると、会場は大きな拍...
のぶ(今田美桜)は草吉(阿部サダヲ)にあんぱんを焼いてほしいと頭を下げるが、断られてしまう。蘭子(河合優実)からこのま...
加藤清史郎くんのイケメンぶりには目を見張るものがあります。現在、櫻井翔主演「放送局占拠」(日本テレビ)に出演しています...
ようやく世に出た絵本『あんぱんまん』は売れないままだった。それでものぶ(今田美桜)は、子どもたちに読み聞かせを続ける。...
嵐の活動休止以降、長らくSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下SE社)は様々な指標でSno...
今年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に主演し、興行収入120億円を突破して歴代実写邦画2位となった映画『国宝...
東海林(津田健次郎)の訪問からほどなくして、琴子(鳴海唯)から手紙が届く。そこには東海林が上京した本当の理由が書かれて...
日本テレビ・水曜7時からの人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。なんとこの10月でレギュラー放送開始から5年半を越える...
のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)の会社で子どもたちに『あんぱんまん』の読み聞かせをすることに。だが、子どもたちは興味...
嵩(北村匠海)は再び“おじさんあんぱんまん”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾ける...
テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?
ネ...
8月28日、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下、SE社)は、Hey! Say! JUM...
蘭子(河合優実)が柳井家に草吉(阿部サダヲ)を連れてくる。久々の再会に大喜びののぶ(今田美桜)たち。そのころ、手嶌(眞...
人気アニメ『ダンダダン』の劇中歌に対して、《何これ、XJAPANに聞こえない?》と自身のX(旧Twitter)に投稿し...
芸人の結婚ラッシュがやってきている。メイプル超合金・カズレーザーと二階堂ふみの結婚をはじめ、令和ロマン・松井ケムリやは...
















