しっかりと繋がれている二人の手
そんなふたりを、花田旅館の上から見つめる銀二郎。イライザが、隣の部屋からやってきて、「私とあなたは一緒ね。一緒」と銀二郎に話し掛けます。英語はわからない銀二郎も、イライザの悲し気な表情から、察し、「YES」と答えます。
おトキの心に自分はいないと悟った銀二郎。翌日、勘右衛門(小日向文世)、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)に対して、「すみません。諦めます」と詫びます。
「私はおトキちゃんが好きです。ずっと大好きで愛しとります。だけえ、幸せになって欲しい。だけえ、諦めます」と。
そしておトキに、「おトキちゃん、いつか東京に怪談を聞きに来て。私とじゃなくてええけえ。あの人とでええけえ」と。その言葉におトキへの深い愛情を感じました。銀二郎にも幸せが訪れますように、と願わずにはいられません。
ラスト。再び花田旅館の前で鉢合わせたおトキとヘブン。「サンポ サンポ イッテキマス」とその場から離れようとするヘブンに、おトキが「あのう」と声を掛けます。
走って戻ってくるヘブンにおトキは、「私も…ご一緒してええですか?」と。ヘブンの表情が晴れやかになり「ハイ」と答えます。
ラスト3分のところで主題歌「笑ったり転んだり」が流れてきました。最高のタイミングです。そのあと、夕陽を前に宍道湖を歩く2人。逆光なので表情は見えませんが、シルエットからも楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
そして、ヘブンがおトキに手を差し出しました。恥ずかしいからか躊躇うおトキの手を強引に繋ぐヘブン。クローズアップになった手はしっかりと繋がれていました。
ふたりの想いがひとつになったところで、前半、終了。来年は1月4日から。1週間がなんと待ち遠しいことでしょう。
それにしても、イライザです。はるばるアメリカからやってきたのに、たった2泊で帰ってしまうなんて。これではまるで弾丸ツアー。最初からその予定だったのでしょうか。
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