広末涼子の「70万円罰金刑」は重いか軽いか? 新東名185キロ事故「略式命令」処分を考える

更新日:2026-01-08 17:03
投稿日:2026-01-08 17:00

 これは妥当な処分なのか──。

 昨年4月、静岡県の新東名高速を走行中、追突事故を起こし、同乗者を負傷させたとして自動車運転処罰法違反(過失傷害)の罪に問われた俳優の広末涼子(45)。掛川簡易裁判所は昨年末、罰金70万円の略式命令を出した。

 昨年4月7日午後6時45分ごろ、広末は新東名高速のトンネル内で時速約185キロで進路変更し、左右の壁にぶつかり、大型トレーラーに追突。助手席の男性に肋骨を折るケガをさせた。広末は搬送先の病院内で徘徊を繰り返し、制止しようとした看護師を複数回蹴り、腕を引っかいてケガを負わせ、県警に傷害容疑で現行犯逮捕された。

 傷害容疑については示談成立で不起訴。県警はより刑の重い「危険運転致傷」の適用を視野に捜査を進めていたが、地検は昨年12月22日、自動車運転処罰法違反の罪で略式起訴した。

 そんな中、昨年12月9日には、法制審議会で危険運転致死傷罪の適用要件の見直し案がまとまった。制限速度60キロを超える道路だと「60キロ超過」で死傷事故を起こせば同罪が適用され、これまで曖昧だった「制御困難な高速度」が明確化される。

 広末の場合、制限速度120キロの高速道を65キロオーバーの185キロでぶっ飛ばし、トレーラーに激突。一歩間違えば大惨事につながりかねず、70万円の罰金刑は軽過ぎないか。

「罰金が安いか高いかでは済まされない事案です」と、山口宏弁護士がこう続ける。

「新要件のもとであれば、65キロ超過で死傷事故を起こすと異論なく危険運転致傷となり、罰金刑ではなく拘禁刑です。罰金刑で終わらせること自体が問題です。事例として残りますから」

 今後、似たようなケースで事故を起こし、厳罰が科されたら「なぜ広末は罰金70万円で済んだのか」と苦情が出かねない。

「新要件を適用した改正法案は次の国会で提出される運びですが、厳罰化が目的ではなく、曖昧だった数値基準を明確化するものです。今まで『制御困難な高速度』は印象で決めるしかなかったが、185キロ出したら、さすがにまずいというのが普通の感覚でしょう。そもそも裁判にかけるかどうかの権限を持つ検察が略式起訴と判断したため、裁判所は法廷を開かず、罰金刑を言い渡すしかなかった。たまたま負傷したのが同乗者で、追突したのも大型トレーラーだったから事なきを得ただけ。もし相手が軽自動車だったり、複数台が巻き込まれていたら、死亡事故につながったかもしれません。公開裁判とは、そういうことも含め、世の中に無謀な運転は危険だとアピールする場でもあります。死者が出なかったからといって、軽い処罰で済むような問題ではありません」(山口氏)

 昨年10月、TBS系の「オールスター後夜祭'25秋」が広末と大谷翔平、佐々木朗希らの写真を並べ、「次のうち165キロを出したことがないのは誰でしょう」とクイズのネタに。広末の事務所側は「発言のもととなる情報は公的機関からの発表によるものではない」と猛抗議したが、起訴状には時速165キロを20キロも上回る猛スピードを出していたことが明記されていた。

 広末サイドは事の重大さが分かっているのだろうか。

 昨年4月の事故以来、広末本人の口から何の説明もない。

  ◇  ◇  ◇

「略式起訴」とはよく聞くが、その実態はどんなものなのだろうか? 関連記事【もっと読む】広末涼子さんの追突事故も…「略式起訴」とは何か? 軽いのか重いのか?…では、その実態に迫っている。

エンタメ 新着一覧


神田沙也加さんの命日前にホストデビュー報告…元恋人・前山剛久の"売名利用"疑惑と芸能界への未練
 女優の神田沙也加さん(享年35)が2021年12月18日に急逝し、間もなく4回目の命日を迎える。今年10月1日には神田...
2025-12-15 17:03 エンタメ
粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」
 12月13日に放送された「女芸人No.1決定戦 THE W 2025」(日本テレビ系)では、過去最多となるエントリー数...
2025-12-15 17:03 エンタメ
「ばけばけ」こじらせ錦織(吉沢亮)の誤解はいつ解けるのか…。THE住職な伊武雅刀はいい声!
 ヘブン(トミー・バストウ)は連日、金縛りに遭っていた。トキ(髙石あかり)はヘブンにお祓いを勧めるが日本語ではなかなか伝...
桧山珠美 2025-12-15 13:12 エンタメ
国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む
【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】 「やはり持つべきものは良き友だ」  テレビ界から“追放”された国分太一(51)...
2025-12-14 17:03 エンタメ
芦田愛菜"好感度トップレベル”でも女優で空振り続きのナゾ…映画「果てしなきスカーレット」が危険水域
 芦田愛菜(21)が主人公・スカーレットの声を務めた11月21日公開の映画「果てしなきスカーレット」が、事前予想を大きく...
2025-12-14 17:03 エンタメ
草彅剛がもったいない!「終幕のロンド」鬱展開に感動の押し売り…それでも1つだけ“再確認できた”こと
 多くの作品が最終回に向けクライマックスを迎える2025年の秋ドラマ。その中でも、屈指の演技派・草彅剛さん(51)主演作...
こじらぶ 2025-12-14 11:45 エンタメ
【芸能クイズ】2025年「今年の漢字」は熊! クマは訓読み、では“音読み”では何と読む?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
手越祐也は小6で12時間の猛勉強の末に明大中野中学に合格 =大学は早大人間科学部eスクール
【続続・あの有名人の意外な学歴】#3  手越祐也   ◇  ◇  ◇ 「ヤンチャなイメージが先行している手越祐也(...
2025-12-13 17:03 エンタメ
国分太一の活動再開とTOKIO復活のための起死回生の一発
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】  元TOKIOの国分太一(51)のコンプライアンス違反による日本テレビの番組降板...
2025-12-13 17:03 エンタメ
羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評
 オリコンニュースによる「好きな男性アナウンサーランキング2025」が12月12日発表され、1位になったTBSの南波雅俊...
2025-12-13 17:03 エンタメ
横浜流星は自作の小説でプロデューサー業を宣言…佐藤健や岡田准一は? 俳優が続々と進出する“裏方業”の成否
 俳優の横浜流星(29)が12月11日に都内で行われた「2025 小学館DIMEトレンド大賞」に出席し、「20代も今年最...
2025-12-13 17:03 エンタメ
渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る
 2025年も残すところあとわずか。そんな中、騒動から5年以上たっても“許してもらえない芸人”がいる。アンジャッシュの渡...
2025-12-13 17:03 エンタメ
「ばけばけ」吉沢亮、“国宝”俳優の本領発揮。錦織の“一瞬で見せる表情”が素晴らしかった
 リヨ(北香那)の恋が終わった。翌朝、出勤するトキ(髙石あかり)の前にリヨが今までの応援のお礼に現れる。お礼のついでに発...
桧山珠美 2025-12-13 11:09 エンタメ
永野芽郁と広瀬すずが広域通信制の知名度を押し上げた
【続続・あの有名人の意外な学歴】#2  永野芽郁&広瀬すず   ◇  ◇  ◇  文部科学省の調査によると現在、通...
2025-12-12 17:03 エンタメ
趣里の好感度にもいよいよ影響が…パスタ店開業の三山凌輝は「物言えば唇寒し」の悪循環
 その言動を《大丈夫かな?》と不安視する人が多いようだ。元BE:FIRSTの三山凌輝(26)の話。妻は女優の趣里(35=...
2025-12-12 17:03 エンタメ
2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも
 2025年、日本中を沸かせたNHK朝ドラ「あんぱん」。ドラマを牽引した2人の若き女優に、相次いで暗雲が立ち込めている。...
2025-12-12 17:03 エンタメ