「宇宙刑事」から「メタルヒーロー」へ
「宇宙刑事」シリーズは1985年の『宇宙刑事シャイダー』をもって一つピリオドを打ちます。しかしながら、その人気に衰えを感じさせないほどに好調だったことを受け、若干のテコ入れをする形で継続することを東映は判断。
そうして始まった『巨獣特捜ジャスピオン』は、「宇宙刑事」シリーズのようにメタリックボディのヒーローを主人公に据えながらも、過去3作品のような熱血系ではなく、コミカル要素に重きを置き、巨大怪獣の登場を多くすることで差別化を図りました。
このテコ入れが功を奏す形となり、同シリーズは「宇宙刑事」シリーズから「メタルヒーロー」シリーズへと進化を遂げ、刑事ものだけに限らずあらゆるジャンルのヒーローを網羅するようになっていきます。
アンドロイドを主人公とした『超人機メタルダー』、メタリック×ハイテクなイメージを刷新し忍者をモチーフにした『世界忍者戦ジライヤ』といった実に多種多様なヒーローたちが登場していきました。
1990年代を最後に第一線から退く
単独ヒーローとして1980年代を駆け抜けた「メタルヒーロー」シリーズは、90年代に入ると、今度はチームヒーローとして存在感を示すようになっていきます。
1990年放送スタートの『特警ウィンスペクター』は、まさに原点回帰といった具合に、刑事ものへの再挑戦を掲げた作品となっていますが、その中に複数人のヒーローが活躍するチームとしての魅力を組み込むという新要素を加えた作品でした。
2000年代以降の「仮面ライダー」シリーズなどの特撮を見るとわかるように、この頃から少しずつ単独ヒーローの孤独な戦いというスタイルが視聴者に受け入れられない形になってきており、時代がチームでの戦いを求めるようになっていたと感じます。
そのため、「メタルヒーロー」シリーズもそういった時代の変化に合わせて、個人からチームへの転換を図り、ここから「レスキューポリス」シリーズ、「ビーファイター」シリーズといったチームヒーローメインとなっていったのです。
その後90年代後半になると、『ビーロボカブタック』『テツワン探偵ロボタック』という二頭身ロボが活躍するコメディシリーズへとシフトチェンジ。しかしながら、「ウルトラマン」シリーズの復活や「平成仮面ライダー」シリーズ企画発足などを受け、「メタルヒーロー」シリーズは、その17作品にも及んだ歴史に幕を下ろすこととなりました。
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