緊縛にハマったきっかけは…
「緊縛にハマったのは、とある緊縛会に参加したことがキッカケです。最初は簡単な吊りをしてもらって『アトラクションみたい~!』と楽しんでいたんですが、だんだん痛みが伴う縛りになっていくにつれ、『自分の痛みや苦しみが、他人に委ねられていること』と『縄が解かれた後の解放感』の2点に、強く興奮するようになって。
でも、プライベートではなかなか縛ってくれる方が見つからないのと、やはりプロの方が安心するので、緊縛やSMはお金を払って楽しむ方が好きですね。なかなかプライベートではカミングアウトしづらい嗜好だと思っているし、プロの方とSMをやる場合には、挿入行為は必要とされないので」
プロならば安心して身体を任せられることは確か。しかしまだまだ女性用風俗に興味があっても、利用に踏み切れない女性も少なくはありません。未知の世界に飛び出す勇気はもちろんのこと、コストがかかることに躊躇したり、愛情に基づいた性行為ではないことに、罪悪感を抱く場合も。しかし、JDさんは、そういった葛藤を持つことはなかったといいます。
無理して特定のパートナーを作らない
「新しい経験をしたいという好奇心が先立って『こんなのあるんだ。行ってみよう!』と割りと軽い感じでした。それに、風俗は対価に見合った分、確実に性欲を解消できます。パートナーに関しては、わたしの場合、性欲は性欲そのものとして独立しているといいますか……常々『恋愛感情って何なんだろう』って思っていて。『この人じゃなきゃダメ』『この人と人生を送りたい』っていうのが恋愛感情ならば、特定の人間に感じたことは、ほぼ無いし、1対1の排他的な関係を築きたいっていう気持ちが、よくわからないです。
だから、以前は、焦ってパートナー探しをしてメンタルをやられたこともあるんですが、無理して作らなくてもいいって思ってからは気が楽ですね。性的な好奇心を満たすだけならパートナーである必要も無いし、毎日のムラムラは、オナニーで解消できているので」
多くの人々が性行為のメインと考えがちな“挿入行為”を手放して模索した先に、JDさんが手に入れたのは、挿入だけに捕らわれない快感と、必ずしもパートナーという存在に依存せずとも、満足を得ることの出来る性的な独立――。性においては、枷は必ずしも、人を内側へと押し込めるだけではなく、その枷が新たな世界へと連れていってくれる可能性もあるのです。
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