深刻なレス問題…愛し合っているのになぜ私を抱かないの?

神田つばき 女と性 専門ライター
更新日:2020-01-08 22:33
投稿日:2020-01-07 18:00

「今日はエッチするぞ!」という期待がはずれたとき男性は…

セックスレスの原因と精子は無関係

 男性の中には「セックスレス=男の精力が弱い」と思いこんでいる人もいますが、セックスレスになる原因が男性の性器や精子にあることはごくまれです。また、愛情が冷めてしまったからしない、という人も少ないのです。

 まもなく同棲3年目になる30歳のモヨ子さん(仮名・OL)は、「一緒に暮らしてから愛情は深くなって、おたがいの必要性もどんどん大きくなっています。それなのにセックスは月に1回あるかないか。このまま結婚して大丈夫なのか、不安に思うこともあるのですが、お互いに傷つきそうで話し合えずにいます」と、相談を寄せてくれました。愛し合っているのにセックスをしなくなってしまうのは、どこかに原因があるはずです。

エッチに突入するタイミングは女性次第

 男性の身体は1日に5000万個以上の精子を作ります。男性は精子が1億~4億個ぐらいたまったところで放出したくなりますが、人間のセックスは思い立ったときにいつでも行えるわけではありません。

 さまざまな理由で、女性のほうがセックスできない日や時期が多くあります。

〇女性が生理のとき
〇妊娠や授乳で女性がセックスしたいとあまり思わないとき
〇男性か女性のどちらかが仕事などで疲れているとき
〇喧嘩をしているようなとき

「今日は彼女とセックスしたいな!」と思って帰宅しても、「ごめん、生理来ちゃった」「今日は仕事で疲れちゃった」と言われたら、男性はその日のエッチはあきらめます。たまたまこんなことが何回も続くと、男性の心と体は無意識に「今日も期待しすぎないようにしよう」と思うようになります。エッチが“おあずけ”になったときの失望とストレスに対して、精神が防衛するようになるのです。

パートナーに隠れて自慰行為をするようになったら要注意!

 AV女優の波多野結衣さんがセックスに関するインタビュー(ハウツービデオ『スマート・セックス・ライフ』に収録)の中で、疲れているからとセックスを断って寝ようとしたら、彼氏が別の部屋で自慰行為をしているのを見てしまった……というエピソードを話しています。強引にセックスを迫って彼女に嫌われるよりは、自身で処理しようというのは男性の優しさです。

 でも、あきらめることや我慢がクセになると、男性は「エッチしよう」と誘うのが億劫になり、それがセックスレスの引き金になってしまうのです。レスを予防するためには、「明日しようね」「生理が終わったら」など“したい気持ち”があることを必ず伝えるようにしましょう。

(次回に続きます)

神田つばき
記事一覧
女と性 専門ライター
離婚と子宮ガンをきっかけに“目がさめて”女性に生まれたことの愉しみを取り戻すべく、緊縛写真のモデルとライターに。私小説「ゲスママ」、イベント「東京女子エロ画祭」「親であること、毒になること」などを企画。最近は女犯罪者や緊縛表現者に関するZINEの制作・販売を開始。Xnoteblog

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「高収入なのに金出せってイミフ」自らの女運を憐れむヒモ男
「冷酷と激情のあいだvol.131〜女性編〜」では、事実上の同棲中の恋人・トモキさん(仮名)に対して、お金にまつわる違和...
並木まき 2023-02-25 06:00 ラブ
「カップル旅行あるある」お金で喧嘩するのは目に見えている
 付き合いはじめて3カ月のラブラブな時期に旅行に出かけるカップルは多いとか。旅行中は相手の性格か見え、相性がハッキリわか...
恋バナ調査隊 2023-02-25 06:00 ラブ
男性のうざい武勇伝は強制終了が正解!ベストなあしらい方
 男はかっこつけようとする生き物。目の前に気になる女性がいるとしたら、その意識は格段と強まります。  そこでやらかしが...
恋バナ調査隊 2023-02-24 06:00 ラブ
宅飲みに誘われた!付き合っていない男だよ、上手な断り方は
 まだ付き合っていない男性から、宅飲みに誘われたらどう断っていますか?「もう少し相手のことも知りたいから、断って嫌われた...
恋バナ調査隊 2023-02-24 06:00 ラブ
40代彼女の“草”発言にゲンナリ…「あ、無理」と感じる男性たちの本音
 今回ご紹介するのは、40代の彼女を持つ男性の不満。直接彼女には言えないけれど、ひそかに「そこ無理!」と思っていることが...
恋バナ調査隊 2023-02-23 06:00 ラブ
優良物件!妻や彼女を大事にする「いいマザコン」の見抜き方
 恋愛や結婚相手を選ぶ際、あなたは何をNG条件にしていますか? 人それぞれとはいえ、きっと「マザコンだけは避けたい!」と...
恋バナ調査隊 2023-02-23 06:00 ラブ
「僕からは動きません」マッチングアプリで急増する“定型プロフ”に要警戒
 コロナ禍以降、すっかり市民権を得たマッチングアプリ。その中には首を傾げたくなるようなプロフィールをアップしている男性も...
内藤みか 2023-02-23 06:00 ラブ
デートのお礼LINEは二の矢三の矢を!「また今度」の社交辞令回避テク
 素敵な男性とせっかくデートまでこぎつけても、2回目につながらずフェードアウトしてしまう恋はたくさんありますよね。実は、...
恋バナ調査隊 2023-02-22 06:00 ラブ
本命彼女になりたい…男性を沼らせて手放せない女になる方法
 いつも彼女になれず、都合のいい女止まりになってしまう。彼女になっても全然大切にされない……。  男性になかなか大事に...
若林杏樹 2023-02-22 10:58 ラブ
既婚者マッチングアプリで出会った男性と“お寿司ランチ”した
「コクハク」の本コラムで、「既婚者マッチングアプリって?実際に使ってみた感想と注意点」を書いたのですが、今回はさらに深掘...
豆木メイ 2023-02-21 06:00 ラブ
黒歴史!借金、束縛、浮気常習…別れてよかった元カレ大集合
 交際中に「この人しかいない」「絶対結婚する!」と、相手に執着してしまう女性もいるでしょう。でも、もしかしたら“別れたほ...
恋バナ調査隊 2023-02-21 06:00 ラブ
マンネリ打破に!夫婦のラブホテルデートはメリットだらけ
 新婚の頃は夫への愛情でいっぱいだったのに、結婚生活が長くなり、子供が生まれてみると、すっかりときめきがなくなってしまっ...
恋バナ調査隊 2023-02-20 06:00 ラブ
サレ妻が浮気夫に復讐!ダメージ100倍・スカッと1000倍エピ
 世の中には、浮気や不倫をして、愛していたはずの妻を「サレ妻」にしてしまう夫が存在するようです。でも現代において、黙って...
恋バナ調査隊 2023-02-19 06:00 ラブ
私のテクじゃつまらない? 交際1カ月でのレスに悩む37歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-02-18 06:00 ラブ
ムラムラするのに反応しない! 予想外の事態に困惑する50男
「冷酷と激情のあいだvol.130〜女性編〜」では、交際中の恋人と交際1カ月にしてすでにレスに悩んでいる女性・里香さん(...
並木まき 2023-02-18 06:00 ラブ
夫の2回目の不倫が発覚! 冷静にソッコーで手を打つべきこと
 一番信頼している人に「不倫」という形で裏切られた妻は、たくさんの葛藤や苦しみと戦いながら、必死で笑顔を作ろう、前に進も...
恋バナ調査隊 2023-02-18 06:00 ラブ