更新日:2020-02-29 06:04
投稿日:2020-02-29 06:00
思い切ってストレートに告白を
結婚指輪には気づいていたけど (写真:iStock)
「ただ、出会った時から、彼の左手薬指に光る結婚指輪には気づいていました……」
――彼が既婚者であっても、好きな気持ちは抑えられなかったと。
「はい、会うたびに好きになって行きました。車の中って密室ですよね。なので、運転に慣れてくると、プライベートな会話もできる余裕が出てきたんです」
――どのような話をされたのですか?
「先生に関することなら何でも……例えば年齢、家族構成なども、率直に訊きましたよ。一つ年下の奥様と5歳の息子さん、3歳の娘さんがいることを教えてくれました。温かな家庭を想像してしまい、つい、『先生のような優しいダンナ様やパパがいて、ご家族は幸せですね』と言ってしまったんです」
――すると、彼は?
「『子供たちは可愛いけれど、妻とはもう家族だからね』って、まるで、私の恋心を見透かしたように、告げてきたんです」
――それに対して、M子さんはどのように返したのですか?
「男ってずるいと思う一方で、『もしかして、私にも入りこめる隙を作ってくれている?』そう感じました。だから何度目かの講習のあと、『先生が嫌じゃなければ、外でも会ってくれませんか?』とストレートに告白しました。
――えっ、すごい勇気ですね。
「あっ、言い忘れていましたが……私には同い年の彼がいるんです」
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