離婚した私、かわいそう? 悲劇のヒロインにならないために

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2020-06-26 06:00
投稿日:2020-06-26 06:00
 離婚とは、争いです。離婚するか否かからどんな条件で離婚するかまで、夫婦間での激しい交渉、もとい争いが繰り広げられます。結婚当初は味方だったはずの配偶者は“倒すべき敵”に……。
 そうやって争っていると、友人や親類といった味方の援護って嬉しいんですよね。ありがたいけれど、味を占めると「悲劇のヒロイン」になってしまう可能性があるんです。
 この漫画の主人公・リコちゃんも、友人のノラちゃんにべったりなようで……?

かわいそうな自分って気持ち良い、けれど…

 ここまでの八つ当たりはさすがにしませんでしたが、私も離婚協議中は相談に乗ってくれる友人たちにネガティブばかりぶつけてしまっていたと思います。この場を借りて土下座したい……。

 愛読している漫画「凪のお暇」7巻に、「かわいそうな自分って超かわいいもん」と言うセリフが出てきます。このセリフを読んだ時の心当たりたるや。自分の言葉で言い換えると、かわいそうな自分って気持ち良いんだと思います。悲劇のヒロインになって周りから慰めてもらえるのって、すっごく気持ちが良い。自分を正当化してもらえますからね。

 確かに傷ついてどん底にいる時は、ある程度は周りに助けてもらうのもアリだと思います。だけど「かわいそうな自分」に味を占めて、いつまでも「悲劇のヒロイン」で居続けると、周りは次第にうんざりして離れていきます。

 自分の足で歩けるようになってきたら、もうかわいそうな自分とはおさらばしましょう。いつまでも悲劇のヒロインでいる限り、成長は見込めないからです。

登場人物紹介

リコ
離婚して自信喪失中のアラサー。心配して話を聞いてくれる友人・ノラに甘えすぎている。自分は正しいって思いたいし、独り身になっちゃって寂しいし、悲しい時くらい慰めてほしい!!(本音)(気づいてないけど)

ノラ
リコの高校時代からの友人。独身貴族。リコからの毎晩の愚痴電話に辟易している。堂々巡りな愚痴を聞くくらいなら、推し俳優のDVDを観る時間にあてたい!!(本音)(言わないけど)

七味さや
記事一覧
漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

関連キーワード

ラブ 新着一覧


バツ1同士婚 喧嘩も浮気もないのに夫の離婚宣言に戸惑う女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-06-04 06:00 ラブ
バツ2になる覚悟を決めた男性の怒り 娘を侮辱するなんて…!
「冷酷と激情のあいだvol.93〜女性編〜」では、夫・リュウタさんから突然に離婚を切り出され、さらには夫が勝手に家出して...
並木まき 2022-06-04 06:00 ラブ
「駆け引き上手」はやっぱり恋愛上手なのよ【モテ診断付き】
 いつの時代も駆け引き上手な人は恋愛上手。いくつもの駆け引きをさりげなく実践している女性は、恋愛のチャンスだって多いので...
恋バナ調査隊 2022-06-04 06:00 ラブ
「奥さんになるための…」彼氏悶絶!策士な彼女の可愛いLINE
 今や「LINE」は、カップルの毎日のコミュニケーションに欠かせないツールですよね。実際に会った時に甘えるだけではなく、...
恋バナ調査隊 2022-06-04 06:00 ラブ
友達と夫がこたつの中で…靴を脱ぐとパンツを脱ぎたくなる!?
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。友達の夫や彼氏だろうがだれかれ構わず男性を誘惑してしまう癖のあるオトナ女子も...
山崎世美子 2022-12-10 21:47 ラブ
「彼女にぞっこん男」の特徴 態度を観察すれば一目瞭然です
 彼氏がどのくらい自分にぞっこんな状態なのか、知りたいと思ったことはありませんか? でも、彼氏に直接聞くのはなんだか恥ず...
恋バナ調査隊 2022-06-03 06:00 ラブ
“キス慣れしている女性”モテとは限らない?男心ってやつは…
 恋人とのキスは、とても大切なもの。恋愛上級者でキス慣れしている人は、ここぞとばかりにテクニックを見せつける人もいるかも...
恋バナ調査隊 2022-06-03 06:00 ラブ
恋愛中でも“やんごとなき秘密”だらけ?彼氏が隠したがるワケ
 彼氏との交際が長い女性は、「彼氏のことならなんでも知ってる!」という自信があるかもしれませんね。しかし、男性には「大好...
恋バナ調査隊 2022-06-02 06:00 ラブ
年下男子になぜガツガツしちゃう? 失敗例から検証してみた
 年下男子と付き合いたい! という女性は大勢います。けれど、いざ年下男子を目の前にすると、ガツガツしすぎてドン引きされる...
内藤みか 2022-06-02 06:00 ラブ
年上女性からの告白は“仕込み”次第…必死な印象も与えません
 年下の彼といい感じになっているのに、なかなか告白してくれない……。そんな悩みを抱えている人は多いようです。でも年上女性...
恋バナ調査隊 2022-06-01 06:00 ラブ
“俺ら合わない”発言の一撃!それでも別れたくない時の対処法
 自分は相手のことを好きなのに、「俺らって合わないよね……」なんて言われたらショックですよね。相手の気持ちが冷めたと思う...
若林杏樹 2022-06-01 06:00 ラブ
ブサメンこそメリット多数! 男も女も顔だけで判断しないで
 ブサメン男性に告白されたとき、「顔がちょっと……」と断ってしまう女性は多いようです。でも、ちょっと待ってください。実は...
恋バナ調査隊 2022-05-31 06:00 ラブ
不倫サレ夫の僕は悟った、女はシタタカで自立した生き物だと
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。私は大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻...
クチャラー発覚!勝負デートで彼にドン引きされたエピソード
 大好きな彼とデートの日。致命的なミスをして彼にドン引きされた経験はありませんか? 女性からしたら普段何気なくしている...
恋バナ調査隊 2022-05-30 06:00 ラブ
「元彼から連絡来る」のはなぜ?秒でレスせず“理由”を考えて
 元彼から連絡が来たーー。そんな時はどう対処しようか考える前に「なぜ連絡をしてきたのか?」と、理由を探ることが大切です。...
恋バナ調査隊 2022-05-30 06:00 ラブ
「わざとFBを選んだんだけど?笑」サレ妻が送信した復讐LINE
 幸せな結婚をしたはずなのに、気づいたら夫に浮気をされる「サレ妻」になっていた……。  そんな悲しい思いをしている女性...
恋バナ調査隊 2022-06-01 12:35 ラブ