倦怠期を越えれば…別れ話を繰り返す彼に耐える女性の心情

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-10-17 06:17
投稿日:2020-10-17 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、恋人から何度も別れ話をされているものの辛抱を続けている女性の心情をお届けします。

別れ話をする癖がある

「冷酷と激情のあいだvol.16〜男性編〜」では、交際相手と別れたいのに、なかなか別れられずに苦悩を抱える男性・Yさんの本心をお届けしました。では、彼女であるUさんの本心はいかに……?

「Yとは交際3年目ですが、正直言ってラブラブって感じではありません。何度も別れ話も出ていて、そのたびにヨリを戻しています。Yはシャイな性格なのか、交際初期こそ愛情表現が豊かでしたが、付き合って1年経ったくらいから、私にはクールな態度で接してくるようになりましたね。彼には、唐突に別れ話をする癖があって、そのたびに、私が彼の話を流してあげています」

今は倦怠期だから…

 最近では、デートの回数も激減し、日常的な連絡もほとんど取り合うことがなくなっていると寂しげに語るUさん。しかし「今がちょうど倦怠期なのかもしれない」と考えています。

「付き合って3年目ですので、ちょうど倦怠期に入っているのだと思います。本音では、交際初期のようにラブラブな関係でいたいけれど、長く付き合っているとそうもいかないですよね。寂しいのは確かですが、これを乗り越えなければ、結婚なんてないと思うし、Yの気持ちが再燃するまでは、根気よく待たなくてはいけないと思っています」

 実はUさんは、これまでの異性経験が少なく、Yさんは初恋の人の次に付き合った、生涯で2人目の恋人なのだそう。

「私は昔から、なかなか異性を好きにはなれず、学生時代にも恋人はいませんでした。だけどYには、最初に会ったときから感じるものがあって……。自分でもびっくりするほど、順調に交際へと進みました。なので、私は彼との出会いを運命だと感じていますし、倦怠期に負けて別れてしまえば、私はこの先誰とも結婚できないんじゃないかなって思います。

 私は将来、子どもは3人欲しいんです。年齢的にそろそろ産まないと間に合わないから焦りはありますけど……。Yが倦怠期から抜け出せない以上は、焦って結婚する必要もないんだろうなと、諦めて彼を見守るつもりです。彼にも、子どもが3人欲しい話は過去にしているので、そのあたりは彼も理解していると思います」

 今は、かなり強い態度で別れを主張している恋人に対し、とにかく時間をかけて倦怠期を乗り越えるしかないと覚悟を決めていると言うUさん。本当は今すぐにでも結婚したいけれど、“彼女”として、彼の気持ちも尊重したいと口にしていました。

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが現実でしょう。まさにこれこそが男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


人生初キスは先輩と♡…なのに鼻毛チョロ!? アラフォーの恋愛黒歴史譚4選
 40代を超えた女性の中には、できれば忘れたい恥ずかしい「恋愛黒歴史」が一つくらいあるもの。大人になった今だからこそ、笑...
恋バナ調査隊 2023-08-21 06:00 ラブ
「そうめんでいい」って何?料理が原因で火蓋が切って落とされた夫婦喧嘩
 夫婦喧嘩といえば、「浮気」や「性格の不一致」が思い浮かびますよね。でも、侮れないのは「料理にまつわる夫婦喧嘩」。今回は...
恋バナ調査隊 2023-08-20 06:00 ラブ
羨ましくさえ感じる今日この頃…結婚しない人を「賢い」と思う5つの瞬間
 最近は、結婚しない女性が増えてきています。「寂しくないのかな?」と思う一方、羨ましく感じる既婚者も少なくないのではない...
恋バナ調査隊 2023-08-19 06:00 ラブ
「前妻に謝りたい…」人並みの奥さんになれない女との再婚を悔いる50男
「冷酷と激情のあいだvol.156〜女性編〜」では、不倫の末に結婚をした和美さん(43歳・仮名)が、夫であるフミオさん(...
並木まき 2023-08-19 06:00 ラブ
「お前は不倫する女だろ?」略奪婚後に本性露わに…モラハラ夫に苦しむ女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-08-19 06:00 ラブ
「誕生日おめでと」をせがむ男…“察してちゃん”LINEが送られてきたら?
「こう答えてほしい」「こっちの気持ちを分かって!」という意図を感じる“察してLINE”が送られてきたら、あなたはどう対処...
恋バナ調査隊 2023-08-19 06:00 ラブ
明石家さんま&大竹しのぶはレア?離婚後も仲良しな元夫婦の特徴と副産物
 離婚後の元夫婦というと険悪なイメージがあるでしょう。もちろん、泥沼裁判まで発展した離婚なら険悪な関係で終わりそうですが...
恋バナ調査隊 2023-08-18 06:00 ラブ
ブラとパンツがバラバラのバレバレ! めちゃ恥ずかしかった下着の失敗談
 好きな男性といいムードになったときに「ヤバ! 今日の下着最悪なんだった……」と焦った経験はありませんか? 今回はそんな...
恋バナ調査隊 2023-08-18 06:00 ラブ
“カードはあるが現金はない”の気苦労 結婚に不向きな金持ち彼氏あるある
 お金持ちな男性と付き合っている女性は、うらやましいですよね。交際中は奢ってもらえたり、結婚すれば大きな安心を得られたり...
恋バナ調査隊 2023-08-18 06:00 ラブ
パパ活の逆!? ママ活狙いの彼女たちがマッチングアプリで増えているワケ
 じわじわと浸透しているかもしれないママ活。パパ活の逆で、若い男性が年上の女性とデートをして、お小遣いをいただくものです...
内藤みか 2023-08-17 06:00 ラブ
結婚していないとかわいそう? いいえ、独身生活が最高すぎる5つの理由
 一昔前までは、30代で結婚していないと「かわいそう……」なんて思われちゃう時代でした。でも今は、独身を謳歌する女性も増...
恋バナ調査隊 2023-08-17 06:00 ラブ
親切の押し売りって…世話焼き夫“うざい”あるあると迷惑な時の対処法
 多くの女性が、家事や育児に協力してくれない夫を嘆き、「家事や育児に協力的な夫になってほしい!」と願う人は多いでしょう。...
恋バナ調査隊 2023-08-17 06:00 ラブ
ベタ惚れ彼氏をゲットしてプロポーズされちゃう3ステップ
 恋愛中の方は今のパートナー、出会いを探している方は次の男性との恋は実りあるものにしたいですよね 。  できれば自...
若林杏樹 2023-08-16 06:00 ラブ
大切な子供の未来のために…離婚予備軍が大事にしたい準備期間と3つの対策
 夫婦関係を続けてはいるけれど、気持ちはもうない……。そんな離婚予備軍の女性でも、子供がいると別れるべきではないのでは?...
恋バナ調査隊 2023-08-16 06:00 ラブ
「夫、いる?」子どもが巣立った後の夫婦関係を考えるとゾッとする
 子どもが低年齢の時は、子どものお世話に手一杯で早く成長してくれないかな……と考えた経験があるのは私だけではないはずです...
豆木メイ 2023-08-15 06:00 ラブ
貴女の度数は? オスを引き寄せる「フェロモンジャッジ」に挑戦!
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-08-15 06:00 ラブ