本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2020-12-31 05:43
投稿日:2020-12-30 06:00
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬しますし、私もそうありたいと思います。でも、自分に自信がない状態の人にはちょっと考えてみてほしいことがあるのです。まずはモジョ子とお客さんとの会話を見てください。

あなたに「利」のないアドバイスには要注意!

 SNSなどでもよく「素直に人のアドバイスを聞ける人は伸びる」と言われます。ですが、その言葉は本当にあなたのことを思って発信されているものなのでしょうか。例えばこのお客さんのように、自分の意に沿わない行動をさせないために「素直」と言う言葉を使っていないでしょうか。

 素直さとは言い換えれば、自分の頭で考えない「思考停止」状態のこと。これは危ないことです。だからこそ、素直に聞くべき言葉とそうでない言葉を見分ける必要があります。その言葉を見分けるためには、どこに「利」があるかを考えるのがポイント。

 このお客さんの例はママが言った通り、モジョ子を都合よくコントロールして自分が楽しもうというのが目的、つまり自分に「利」があります。しかし、早く帰らなくてはいけないモジョ子には、素直に聞き入れたとしても「利」がありません。これは素直と言う言葉をいわば悪用しているのと同じです。本当にホステスとしてのモジョ子にアドバイスを送るなら、モジョ子に「利」がなくてはいけないはずなのです。

 私も経験があるのでわかりますが、相手が自分より結果を出している人だったり経験のある大人だったりすると、自信のなさ故にすべて正しいことを言ってるのだと思い込んでしまいます。どんな人でも間違いはあるし、あなたをコントロールしようとする人もいます。何でも疑えと言っているのではありません。だけど、素直さを発揮する場所は間違えないようにしてほしいと思います。本当にいいアドバイスとは、あなたが自信をつける後押しをしてくれるもののはずです。

登場人物紹介

モジョ子
自信がほしい主人公。素直だがコントロールされやすい。

ママ
どろんぱのママ。人を見る目が肥えている。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


なんて経済的! タフでお得な花々5選。おしゃれ植物「ラックス」はゴミ捨て場でも美しく咲く
 本日も猫店長「さぶ」率いる我がお花屋に隣接している「ほっぽらかしラボ」(売れ残った二軍、三軍の花鉢商品の置き場)をボー...
もう嫌!「節約疲れ」する前に…ストレスなく試せる5つの貯金方法
「毎日毎日節約のために出費を抑えた生活をしていて、全然楽しくない」と感じているそこのあなた! それは、節約疲れが出てきて...
ツー“にゃんたま”撮影に成功!さらに茶色のイケ猫が…♡ 可愛いアクシデントあるある
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
お客は昔の恋人か? 傲慢な一言に「じゃあ、あんたがやってみろよ」と反論するか問題
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
酔っ払い同士のLINEに爆笑! きのこたけのこ論争から記憶喪失コンビまで恥ずかしっ…
 人はお酒を飲むと日頃心に秘めている本音が出てきますよね。酔っ払い同士のLINEをのぞいてみると、本音同士の面白い会話が...
商店街で「縄張り荒らし」騒動が勃発! ムキムキお兄さんを近隣おじさまと奪い合う…顛末はいかに
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
中年のニラが歯に挟まる問題。口内インフラも老朽化するのだ。治療は保険治療か、それとも自費か
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ワーママも専業主婦も、みんな違ってみんないい。それでも女は“自分の収入”を持った方がいいと思う
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
切ない…親の老いを実感したエピソード。ゴミ屋敷一歩手前、母の死から父の独り言が急増
 GWや年末年始など、長期休みに帰省する人は多いですよね。実家で過ごすと「懐かしい」「ホッとする」と感じ、心身ともに満た...
アラフィフ独女が『人事の人見』を見て思うこと。平成の働き方はもう通用しない…私たちはどう振る舞うべき?
 アラフィフ独女ライターのmiraeです。前回のコラムでもお伝えしたとおり、アラフィフである私は、氷河期世代として社会に...
夫のいびきがうるせえ! 約6割の人が悩んでいる睡眠問題、「対処法がわからない」は卒業しましょ
 眠い眠い眠すぎる! 「春眠暁を覚えず」昔の人はよく言ったもので、つい昼間でもうとうと…。  この眠気、我が家に関して...
2025-04-29 06:00 ライフスタイル
シッポがピン!「今日のご飯は鯛だニャン♪」ご機嫌“たまたま”たちが集結したよ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
脱「片づけられない女」宣言! この連休中こそ実行したい“断捨離”4つのコツ
 自宅の床には片方だけの靴下や、ぐちゃぐちゃのハンカチが転がり、デスク回りは書類と資料の山で作業するのも一苦労。そんなあ...
何気ない街の風景
 何気ない街の風景。  ここにいるよ…って呼ばれて振り返る。  心地良い風が吹いた。
【動物&飼い主ほっこり漫画】第95回「おーい! コテツ!」
【連載第95回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
夫よ「育休=自由」じゃないんだよ! 病む寸前まで追い詰められた女たちの叫び
 子供を出産してから、育休を取得する女性は多いですよね。また、出産後の妻を支えるために、育休を取得する夫は少なくありませ...