タッキー副社長へのご祝儀?
なぜこんなに多い? TVコラムニストの桧山珠美氏はこう言う。
「ジャニーズ主演ドラマが多い流れは前クールから続いていて、それに拍車がかかった感じですね。ドラマ制作は企画段階から考えれば半年、1年以上前から始まるのですが、逆算すると、今回の主演ラッシュは2018年に芸能活動を引退し事務所副社長業を務めるタッキー(滝沢秀明氏)へのご祝儀とみています。
タッキー副社長と各局のつながりが軸となり、そこに営業努力が加わって、後輩たちにチャンスが集まった。あちこちの機が熟したのでしょう」
ジャニーズ尽くしは一長一短
若い世代の視聴率を取り込みたいテレビ局側、グループが乱立する中でドラマ出演させることで知名度アップを図りたいジャニーズ事務所。桧山氏は「双方にメリットがある」と分析する。
「ただし事務所側は、1クールの出演数やメンバーは厳選したほうがいいように思います。今クールのように“ジャニーズ一色”になるとインパクトはありますが、コケた作品が続出しようものなら、ファンではない一般視聴者から“ゴリ押し”“うざい”といった声があがり、悪目立ちしてしまいますから。
イケメンアイドル=ジャニーズ一強の時代は終わりを告げ、いまは戦国時代真っ只中。本田翼(30)主演の『君の花になる』(TBS系、火曜22時~)は若手男子が複数人登場する“イケメン祭り”ですが、ジャニーズは起用していません。こういう“NO,ジャニーズ”のキャスティングに拍車がかかる可能性もあります」(前出の桧山珠美氏)
「silent」目黒蓮と「クロサギ」平野紫耀
ジャニーズ事務所以外にもイケメン枠の俳優はわんさかいる。容姿に加え、これまで以上に演技派の俳優を育てることが求められそうだが、何はともあれ今クール期待大のジャニドラマは?
「TVerでフジテレビ歴代最速で160万再生を突破した『silent』でしょう。王道の泣ける恋愛で、作品の力も大きいのですが、手話も含めて言葉を発しない目黒蓮くんの演技は見応えがあります。続いて、平野くんの『クロサギ』。ジャニーズ事務所から独立した先輩で俳優として活動する山下智久さん(37)との演技力の比較もできますし、作品ファンだけでなく楽しめる要素が満載です」(前出の桧山氏)
ジャニーズ出演ドラマは前述以外にも、テレ朝系「ボーイフレンド降臨!」(土曜23時~)にキンプリの髙橋海人(23)。テレビ東京系には、「夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~」(水曜深夜24時半~)にキスマイの千賀健永(31)、「警視庁考察一課」(月曜23時6分~)ジャニーズWESTの藤井流星(29)、「記憶捜査3~新宿東署事件ファイル~」(金曜20時~)にSexy Zoneの松島聡(24)が新レギュラーとして加わっている。
やっぱりジャニーズ多いかも……。
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