もっこり紅葉!?コキアと畑のキャビア「とんぶり」の密な関係

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-10-26 06:00
投稿日:2022-10-26 06:00

不思議な光景

今回はもっこりコキアのお話でございます(写真:iStock)
今回はもっこりコキアのお話でございます (写真:iStock)

 猫店長「さぶ」率いる我が花屋。神奈川のカントリー風情たっぷりな立地にてお商売をさせていただいているものですから、周囲には畑や田んぼが多く、ワタクシがOL時代には味わうことのなかった四季を感じる素敵な場所でございます。

 そんなエリアで、毎年「もっこり畑」と勝手に呼んでいる畑がありまして。何がもっこりかって? もっこりと形容するのがしっくりとくる、ひょうきんな植物が転々と植えてあるのですよ。

 その光景は、不動産情報サイトでおなじみのスーモくんがずらずら~っと並んでいるみたい。夏場は緑色なので、目にした途端、勝手にCMソングを口ずさんでしまうぐらいですわよ。

 とにかくキニナル植物の正体とは一体……今回は「草の妖精? もっこりひょうきんキャラのコキア」の解説でございます。

コキアってなんですか?

近所のもっこり畑(C)コクハク
近所のもっこり畑 (C)コクハク

 コキアとは、繊細な茎葉がみっちり&もっこり生い茂り、可愛らしい一年草の植物です。鑑賞期間が割に長く、初夏には青々とした緑が美しく、秋になると真っ赤な紅葉が美しく、やがて枯れていきます。

 和名ではコキアを「ホウキグサ」「ホウキギ」と呼びますが、和名の通り、茎を刈り取って陰干ししてホウキを作る材料にもなるのでございます。

 10月の終わりあたりから「国営ひたち海浜公園」の広大なコキア畑の映像がニュースに登場します。その映像は、広い丘陵地一面に植えられた真っ赤に紅葉したコキアが美しい、というか、カワイイという印象が強くございます。

 コキアという植物は単体で見れば丸く刈り込んだコニファーのようで、初夏のまだ葉が青いうちはニューモが土から生えているみたいにしか見えません。たくさん植えられていると、植物というより、生き物がいっぱいいるような特殊な景観に仕上がります。

 この不思議な光景は畑や花壇で見かけることが多く、植えた方は「変体マニアかな~」と勝手に思っておりましたが、近年秋の国営ひたち海浜公園の映像が功を奏し、「コキアブーム」がお花屋さんでも起こり、春の終わりあたりから「コキア苗争奪戦」が始まるのでございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び...
瞬き厳禁! 春到来の歓びを表現する黒“たまたま”を見逃すな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
スタレビの名曲が聞きたい!仏教と深い関係のある「木蓮」とその仲間たち
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ただいま卒業式や送別など春特有のイベント仕事で、いつにも増して花まみれの毎日...
“炎上常連”麻生さん級の「ルッキズム失言」していませんか?
 最近、よく耳にするのが「ルッキズム」という言葉です。政治家や芸能人が、何気なく言った一言で「ルッキズム発言だ」と叩かれ...
女の敵は女だから?忘れた頃にぼっ発する「専業主婦論争」をガチで考える
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  X(旧Twi...
職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...
春まであと少し?
 残雪の甲斐駒ヶ岳を背にすっかり葉も落ちた葡萄畑  春まであと少しが意外と長い
春のお花と記念撮影にゃ! ウサギみたいなしっぽの“たまたま”
 きょうは、ウサギ君みたい! しっぽの短いにゃんたま君に出逢いました。  しっぽが短い猫は長い猫と比べると、臆病で...
ほっこり癒し漫画/第70回「すぷりんぐファミリー」
【連載第70回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
男と女の物語、だからこそ「娚」の当て字が使われた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「場所代は200円いただくわ」堅実というかケチ!名目別に徴収するママ友
 ママ友と仲が良いといっても、子どもありきの関係。価値観や金銭感覚など、すべてが合うとは限りませんよね。  中には、マ...
家庭の派閥争い…夫の“ポカリ甘すぎ、アクエリアス!”に猛反対する妻
 混沌とした世の中。世界で起こっている戦争や紛争だけでなく、会社やネット上のコミュニティーでもあらゆる「派閥争い」が繰り...
40代が自分の老いを実感した切ない瞬間4つ 運動は得意だったのに(涙)
 年齢を重ねると、体の老いを実感する瞬間が増えてきますよね。特に若い頃に運動が得意だった人は、頭では動けると思っているの...
ストリッパー、Airpodsおじさんに学ぶ。
 AirPodsをしたサラリーマンのおじさんを通勤電車で見た瞬間、私はその後ろ姿にぎゅんと心惹かれた。  なにそれ...
百均は飽きた…目的地はスタンダードプロダクツ!プチ模様替え厳選4商品
「普段の生活で使う、日用品をちょっと楽しく。」そんな思いを込めて生まれたStandard Products(スタンダード...