公取委への申し入れに「いいね」続々
そんな中、「退所予定メンバーのメディアへの生出演やSNSへの提示がほぼない」と案じたティアラが、公正取引委員会に、退所者への冷遇は事務所の優越的地位の乱用に抵触するのではと、調査及び指導を申し入れたことをツイート。公正取引委員会公式サイトの「御意見・御要望」窓口へのリンクを張り、賛同者へ同じ申し入れをすることを呼びかけ、1000件以上のリツイートおよび「いいね」と共に拡散された。
たしかに過去には、公正取引委員会が、退所したSMAP元メンバーの番組起用を妨げるような働きかけがあった場合は独占禁止法違反につながる恐れがあるとしてジャニーズ事務所を注意した経緯もある。
弁護士ティアラの見解は…
ただ、今回のキンプリの件については、弁護士であるというティアラが、
「公正取引委員会の窓口にファンが駆け込むのはまだ早い。万一、ファンが法的な要件やガイドラインの記載無視の感情論で窓口に大量に突っ込むと、公取委から『King & Princeの件は感情論だけで法的な要件に該当しない通報しかこない。迷惑なやつら』と思われてしまう」
「優越的地位の乱用と言える要件事実をきちんと固めないといけない。それには、今はまだ足りない。まだだよ。お願い、もうちょっと冷静になって」
と呼びかけ、こちらもTwitter上で拡散された。
また同時期に、「#キンプリツアー円盤化希望」運動も起こった。事務所に今年10月まで行われたキンプリ全国ツアーの映像作品化の要望を送るというものだ。
時期的にはすでに発売の発表がある頃合いだが、それが無いために、5人での最後のツアーが映像作品化されないことを恐れ、多くのティアラが動いているようだ。
ファンの熱意が逆効果を生む場合も
ただ、これに関連してか偶然かは不明だが、ほぼ時を同じくして、Twitter上で、「『ファンの熱意が公式を動かした美談』の裏で公式はめちゃくちゃ苦労させられた話」という20年8月の「note」の記事が再注目されていた。
同記事は、某人気コンテンツのイベントを開催する側の視点から書かれたものだ。開催予定のイベントについて、綿密な計画のもと、情報発信に細心の注意を払って発表まで伏せていたものが、ファンからの開催要望運動により問い合わせが殺到し、なし崩し的にイベント予告せざるを得ない状態になったという話だ。
サプライズ発表を計画していた側からしたら、それを台無しにされただけでなく、『ファンの熱意が公式を動かした』と勘違いされ美談として広まったのではないかと憤っていたという。
行動を起こす前に冷静になる必要性
この記事の再注目に対し、「キンプリの円盤化要望出してるティアラの皆さん1回これ読んだ方が良いかもです……」と、「#キンプリツアー円盤化希望」運動に注意喚起するファンも現れた。
3人の脱退まで半年を切り、焦る気持ちは理解出来るが、やり方を間違えるとメンバー自身やその周囲にまで迷惑をかける可能性もある。行動を起こす前に、いったん冷静になることが必要かもしれない。
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