「仕事大好き女子」理想のドラマ
波瑠(31)主演「わたしのお嫁くん」(フジテレビ系)は女性に優しいドラマです。厳密に言いますと、仕事大好き女子にとっての理想が詰ったドラマになっています。
波瑠演じる速見穂香は大手家電メーカー「ラクーン・エレクトロニクス」の営業部勤務。5期連続営業成績NO.1を獲得、ほとんどのクライアントを会ったその日に落とすことから、社内で「営業神」と呼ばれる存在です。
おまけに、飲み会で誤ってシャツを汚してしまった上司にさっとハンカチを差し出して拭き始めるなど、とにかく気が利くので、理想のお嫁さん的存在でもあります。ところが一転、自宅は散らかり放題で足の踏み場もなく、食事はカップ麺やコンビニ弁当で済ませる、そう穂香はズボラ女子だったのです。
と、まあここまではよくあるお話で、波瑠に自分を重ね、わかる、わかると共感していたのですが……。
高杉真宙がリアルイケメン後輩だったら…
そんな仕事のできる穂香とともに営業先を回るなかで、彼女に対して強い憧れを抱くようになった後輩イケメンが現れます。それが高杉真宙(26)演じる山本知博、「山本くん」です。ここで私たち視聴者は気付くのです。あ、これはドラマだったのね、と。いませんから。こんなイケメン後輩、そうそういませんから。
そんな山本くんが、「速見先輩」の自宅を訪ねます。飲み会の時のあのハンカチを渡すように頼まれた、とのことでした。ハンカチなど明日、会社で返せよ、と誰もが思ったことでしょう。そして、誰にも見られたくない汚部屋にすんなり(でもなかったですが)上げてしまうのか、と。
私など「置き配」が幅を利かせるずっと前から、風邪のふりをして置き配してもらっていました。ドアを開けたら、さあ大変、汚部屋がバレてしまいますから。
「お嫁にきて」
なのに、穂香は上げてしまうわけです。それを見た山本くん、俄然張りきって、部屋を片付け始めました。そうです。山本くんは家事力最強男子だったのです。イケメンでなおかつ家事力最強、こんなスペックの高い男子がいるでしょうか。そりゃあ穂香でなくても「お嫁にきて」と言ってしまいますよね。
こうして「お嫁くん」が誕生するわけですが、早起きして朝ごはんを作る山本くん。お弁当にお夕飯まで。一見、穂香にメリットしかないように思いますが、山本くんにしてみれば密かに憧れている「速見先輩」のお役に立つだけで幸せなのです。
洗濯物をたたむシーンがあるのですが、なぜかいつもタオルばかり。穂香の下着はどうなっているのか気になって仕方がありません。
“波瑠ドラマ”は決まってイケメンの宝庫
ま、それはともかく、山本くんは幼い時に母を亡くしており、上の兄2人、特に長男が溺愛。そんな長男・正海を竹財輝之助(43)、次男・薫を古川雄大(35)がクセつよ演技で魅せます。イケメンの兄はやっぱりイケメン。この3兄弟は眼福です。
2人が働く職場もイケメンが。営業成績トップの実力が買われて福岡支店から本社へやってきたエリートだけど親しみやすいハイスペックイケメン古賀一織(中村蒼・32)と、新入社員の年下子犬系イケメン花妻蘭(前田拳太郎・23)。
波瑠のドラマは毎回そうですが、イケメンの宝庫なので、それだけでも楽しみです。仕事で疲れて帰った時には、こういうストレスフリーなドラマが1番ですね。
エンタメ 新着一覧