まさかの同意を求められて…夏
唖然としていると、母親と目が合ってしまい……。あわてて目を逸らしましたが、
「子どもが小さいと新幹線に乗るのも大変ですよね。でも、みんな小さいころはこんな感じだったでしょうし、お互い様ですよねー!」
とニコニコしながら話しかけられました。
咄嗟に反応できず、「あはは……」という乾いた笑いしか返せなかったあのころの私。今だったらもっとマシな返しができる気がする(笑)。
結局、誰かが乗務員にクレームを言ったようで、男の子と母親は車掌から注意を受けていました。
母親は不満そうに「お互い様じゃないですか?」と口にしていましたが、その後は終点まで騒ぎながらも母親のひざの上でYouTubeを見ていたので良かった(?)です。そして、父親は終点までそのまま爆睡。他人ながら少々イラッとしてしまいました。
お互い様を迷惑かける側が都合よく解釈してはいけない
この出来事は私の中でかなり大きなインパクトを残しています。というよりも、もはや教訓に近い感じ……? 母親がしきりに口にしていた「お互い様」というフレーズが頭から離れません。
自分の子どもが好き勝手するのを「お互い様」の一言で片付けられるなら、子育てはどんなに楽でしょう。しかしながら、子どもの責任は親の責任なのも事実ですよね。
「お互い様」はあくまでも、迷惑を受ける側が広い心を持って接してくれるからこそ成り立つもの。「お互い様」を都合の良いように解釈するのは間違っていると私は思うのです。
子どもだからこそルールやマナーを大切に!
子どもを育てていく上で、ルールやマナーはしっかりと叩き込むくらいがちょうど良いのかもしれません。それは大人になれば必ず役に立つスキルであり、上手に生きていくための処世術。
小さなころから好き勝手やらせていては、年を重ねるにつれて常識や我慢といった、素敵な大人になるための要素を取りこぼしてしまう恐れもあります。
我が子がかわいいのはみんな同じ。同じだからこそ公共機関に限らず様々なシチュエーションにおいて、ルールやマナーを守る大切さをしっかりと教えていきたいと思いました。
『人の振り見て我が振り直せ』とはまさにこのこと。知らないうちにヤバい親子にならないよう、みなさんもご注意くださいね!
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