令和の「男女7人夏物語」の声も納得!
“恋愛偏差値が低いワケあり男女7人が織り成す愛の物語”「アイのない恋人たち」(テレビ朝日系・朝日放送テレビ制作、日曜22時~)にハマっています。
恋愛に不器用な現代の男女の物語はどこか懐かしさもあり、私の周りのアラフォー、アラフィフ女子にも好評。“令和の「男女7人夏物語」”の声も納得です。
さんま&しのぶはドラマを超えて実生活でも結婚しましたが、このドラマから第2のさんま&しのぶが出るんじゃないか、などと妄想しながら楽しんでいます。
「愛」「I(自分)」「EYE」のない男たち
その7人ですが、まずはメンズから。33歳、高校の同級生を演じるのが福士蒼汰(30)、本郷奏多(33)、前田公輝(32)の3人で。
福士演じる久米真和は、売れない脚本家。「女性とは3回会ったら連絡を絶つ」と決めていて、人を愛すること愛されることから逃げている「愛がない男」。無精髭がセクシーなワイルドイケメンです。
本郷奏多は若い頃の美輪明宏にそっくり
そして、本郷演じる淵上多聞は、食品会社の企画開発部勤務。女性からの好感度は低くないけれど、女性と付き合ったことが一度もない。2人から童貞いじりされることもしばしば。相手に合わせ過ぎて、「自分(I)がない男」。
本郷は「消せない『私』-復讐の連鎖-」(日本テレビ系)と、NHK大河ドラマ「光る君へ」、そして、このドラマと今期3本に同時出演するなど爆売れ中です。
大河の花山天皇ではまさかの緊縛プレイを披露し、お茶の間に激震が走りましたが、こちらでは童貞くん。この振り幅がもうたまりませんね。クセつよ役をやらせれば右に出る者なしです。
そういえば、以前から思っていたのですが、本郷奏多って若い頃の美輪明宏にそっくり。朝ドラで美輪明宏の生涯をやることがあれば、ぜひ、彼にお願いしたいほどです。貴重な妖艶イケメンです。
「男女7人」でいうところの鶴ちゃん
前田演じる郷雄馬は交番勤務の警察官。結婚願望は強く、出会った女性を“運命の人”と思い込み、相手の本質を見ようとしない「見る目(EYE)がない男」。
群像劇には必ずひとりはこういうお調子者キャラがいるもの。「男女7人」でいうところの片岡鶴太郎ですね。鶴ちゃんにしてはイケメン過ぎですが…。
なぜかこの手をやることが多く、「セクシー田中さん」でも似たような役を演じていましたし、朝ドラ「ちむどんどん」でもヒロインの姉(川口春奈)に恋する金持ちのボンボン役でした。
そろそろ違うキャラを演じるところを見たい、と思うのは私だけでしょうか。合コンでもみんなを笑わせて場を和ませ、本命の子はとられてしまい、いいひとで終わるタイプ。今回は幸せになれるでしょうか。
大根返上!ハスっぱな女を軽やかに
タイトル「アイがない男」の“アイ”がカタカナなのはそういうことだったのか、とわかる男性陣に対して、お相手はというと、ブックカフェを経営する31歳今村絵里加(岡崎紗絵)、多聞と同じ食品会社勤務の29歳、冨田栞(成海璃子)、区役所戸籍課勤務の近藤奈美(深川麻衣)、さらに、もうひとり、真和の高校の同級生で初恋相手の稲葉愛(佐々木希)がいます。
高校時代は学校のマドンナ的存在だったものの、あの頃の輝きはなく、ビジュアルの良さを使って、レンタル彼女とホステスを掛け持ちでやっています。
佐々木といえば、その美しさに反して演技が下手ということでお馴染みでしたが、今回の佐々木はちと違います。夫(渡部建)のことで人生を学んだからでしょうか、ハスっぱな女を軽やかに演じています。
ただの恋愛ドラマで終わらない?
仕事のこと、家のこと。恋愛だけでなくそれぞれに問題を抱えていて、それがいつ火種になるか…。なんといっても、数々の問題作を世に送り出してきた遊川和彦脚本ですから。ただの恋愛ドラマで終わるはずがありません。
私的には、絵里加の引きこもりの兄・雅樹がなにかやってくれるんじゃないかと期待しています。演じるは池田努。石原プロ解散にともない、舘ひろしの舘プロに移籍しました。
長髪に髭といういでたちで、その御尊顔がなかなか拝めないのがもどかしくもあり…。
日テレ系「厨房のありす」の永瀬廉にも後ろ髪を引かれつつ、1月期、日曜夜は「アイのない恋人たち」を推したいと思います。
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