NHK朝ドラ「虎に翼」~第4週「屈み女に反り男?」#20
突然、猪爪家に検察が押しかけ、はる(石田ゆり子)は直言(岡部たかし)が贈賄で逮捕されたと告げられる。
証拠品として家中を物色され、途方に暮れる寅子(伊藤沙莉)たちに、下宿人の優三(仲野太賀)は法律の知識を活かしてできることをしようと提案する。
寅子たちは無罪を信じて帰りを待つが、直言の逮捕はほんの皮切りに過ぎず、世間を大きく揺るがす大汚職事件「共亜事件」として事態はどんどん悪くなっていく。
【本日のツボ】
花岡とラブラブモードに突入するかと思いきや…
※※以下、ネタバレあります※※
「これじゃまた、君のことばかり考えてしまうだろ」
花岡(岩田剛典)に告白めいたことを言われ、すっかり浮かれる寅子。このままラブラブモードに突入か、とこちらもウキウキしていましたが、そうはならないのが、このドラマのいいところ。父・直言逮捕で、猪爪家は家宅捜査で一気に暗黒モードへ。
と思ったら、我らが岩ちゃん、じゃなかった花岡が、塀を乗り越えて寅子の元へ。怪我が治ったばかりというのに大丈夫でしょうか。これぞ愛の成せる業!?
おまけにお役に立ってくれそうな穂高教授(小林薫)まで連れて来て、花岡株、再び上昇中。
「靴だけは脱いでいただきたい」
株といえば、ここに来て優三株も上昇してきました。家宅捜索に来た検察にも冷静に対応。靴のまま上がろうとした検察官に、「靴だけは脱いでいただきたい」と毅然とした態度で、やるじゃん、優三と。
検察官たちを見送ったあと、「悔しい。何も言えなかった。今まで学んだことがなんにも出てこなかった」と意気消沈する寅子に対して、「寅ちゃん、悔しがるのは後回しだ。これからつらいことがたくさん起こると思う。でもひとつ救いなのは僕らが法を学んでいることだ」と励まします。
優三(仲野太賀)が高等試験に落ち続ける原因発覚!?
ところが、この真面目なシーンでもまさかの事態が。優三の表情が徐々に変わり、お腹のぎゅるぎゅるーという音が。
なんとか耐えようとするものの、再び、ぎゅるぎゅるーがやってきて、「ごめん、僕、昔から腹の調子(ぎゅるぎゅるー)…すまん、すぐ戻る」と言って、厠のほうへ。
「あっ」
優三の声に吹き出しそうな寅子。その様子に「悔しがるのも泣くのも後」と、朋子が平静を取り戻したところで、「寅子ぉ~何があった~!?」と兄・直道(上川周作)が玄関を開け大声で叫ぶと、さらにそれを上回る大声で、「遅いよ、お兄ちゃん!」と。
笑って、怒って、泣いて、笑って。もう感情がおかしくなりそうですが、そこもこのドラマの大きな魅力です。そして、本日、ひとつだけわかったことは、優三が試験を落ち続けている原因です。
試験で実力を発揮できないのが「ぎゅるぎゅるー」のせいだったとは。ラッパのマークの正露丸を優三にプレゼントしてあげたくなりました。
寅子と優三の顔芸競演もお見事です。
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