経営者の彼に惹かれていく
私は恐縮しました。当時、私は33歳。東北の実家の両親には、『30歳を超えて独身なんて、恥ずかしい』と結婚をせっつかれていた身です。
男性に容姿を褒められた嬉しさはありましたが、いまだに独身という事実が私のコンプレックスだったんです。正樹さんの言葉に二の句を継げずにいると、
――僕は不動産や金融、イベント業などを手がけていますが、条件が合えばどんなことでもビジネスを提案するいわゆる『何でも屋』なんです。
――常にビジネス視点で考えるなんて、すごいですね。
彼が複数の会社を手がける経営者であることを知りました。私自身、結婚に憧れる一方で、『いつかは美容関係で起業したい』という夢もあったので、経営や起業についていろいろ質問しているうちに、彼のほうから『よかったら、この後、2人だけで話しませんか?』と誘ってくれたんです。
場所を変えて西麻布の会員制バーで飲んでいるうちに、ますます彼に惹かれていったというのが正直な気持ちです」
思いは歯止めがきかないほど強まって
――素敵な出会いですね。続けてください。
「正樹さんは北陸の漁師町の出身で、家庭は貧しかったようです。地元の商業高校を卒業し、上京。不動産会社の営業マンになったそうですが、『とにかく金を稼ぎたい』一心で粘り強く営業をしていたところ、3年でトップ営業マンになり、その後は独立。不動産時代の人脈で、金融業とイベント関係の仕事も始め、現在に至ったそうです。
私にはない反骨精神や野心、そして夢を実現する行動力や人脈作り、決断力の速さに驚かされ、同時に深い尊敬の念を抱きました。
その後、プライベートで会うようになったのですが、のめり込んではいけないと思うほどに、彼への思いは歯止めがきかないほど強まっていくばかりです。というのは、彼は結婚しており、幼い息子さんもいたので…。
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