代表曲「ギンギラギンにさりげなく」を熱唱
4日放送のNHK「うたコン」は「作曲家 筒美京平特集」。尾崎紀世彦「また逢う日まで」、太田裕美「木綿のハンカチーフ」、ジュディ・オングの「魅せられて」…。数え上げればキリがないほどの楽曲を生み出してきた稀代のヒットメーカー筒美京平特集でした。
そのオープニングを飾ったのはマッチ先輩、近藤真彦(59)。歌うは「ギンギラギンにさりげなく」。作詞の伊達歩は昨年11月に亡くなった伊集院静のペンネームです。
ステージいっぱいに動き回り、観客を煽(あお)って熱唱するマッチ先輩。衣装は白と黒の墨絵のようなデザインの凝ったスーツで、パッと見、イケメン演歌歌手のようでした(いい意味で)。
難易度優しめのダンスが功を奏す?
そういえば、昔から旧ジャニーズの中ではあまりダンスはお得意ではないイメージで、振りも全身を使うというよりも、手だけのものが多く、年を重ねた今でも余裕で歌えるのは幸いです。
デビュー当時から変わらぬ歌唱力(いい意味で)に、あれからずいぶん年月が経ったことを忘れさせてくれます。なんといっても、今年、還暦とは思えないほどの若々しさ、日頃のレースで鍛えた賜物でしょうか。
「嬉し過ぎて、楽し過ぎて、心で泣いています」
歌い終えたマッチ先輩に、司会の谷原章介が「大盛り上がりでしたけど、7年ぶりのNHKホールのステージいかがでしたか?」と声を掛けると、「嬉し過ぎて、楽し過ぎて、心で泣いています。感動してます。ありがとうございます」と頭を下げていました。
あれれ。マッチ先輩ってこんなに謙虚でしたっけ??
その後、旧ジャニーズ事務所の大先輩、郷ひろみが、デビュー曲「男の子女の子」「よろしく哀愁」をメドレーで熱唱。こちらもマッチ先輩よりも9歳も上ですが、スタイルも声も変わらず。
どうやらアイドルというのは年を取らない生き物なのかもしれません。羨ましいことです。
ふてほど効果
さきほどからマッチ先輩呼びをしておりますが、これはもちろん、「不適切にもほどがある!」(TBS系、24年1月期ドラマ)のムッチ先輩を意識してのことです。
あのドラマで、磯村勇斗がムッチ先輩を魅力的に演じてくれたことで、その元となったマッチ先輩にも光が当たるのでは、と思っていたら、案の定でした。
「マッチで~す」が聞きたい
そういえば、マッチ先輩も「不適切」なことをやらかして、しばらくテレビから消えていました。今回、久々にテレビで拝見したように思います。
筒美京平とコンビを組んでいた作詞家の松本隆から「華がある」「日活の石原裕次郎のようなイメージ」などと言われ、マッチ先輩は恐縮していました。本人曰く、おふたりが「ヤンチャなところを生かそう」といい、今日の近藤真彦が出来上がったとのことでした。とはいえ、もう「ヤンチャ」はこれきりにして欲しいものです。
そんなこんなで、マッチ先輩、かなり反省しています。千葉テレビ「白黒アンジャッシュ」で復帰した際の渡部建ばりに反省していました。
ムッチ先輩、いやクドカンのおかげで、マッチ先輩、見事に復活しました。世間の目はまだまだ厳しいですが、いつか「ムッチで~す」ならぬ、ホンモノの「マッチで~す」を聞きたいものです。
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