「倦怠期は不可避だ」運命の女と交際2年半、絶望に占領されるハイスぺ男

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-06-15 06:00
投稿日:2024-06-15 06:00
冷酷と激情のあいだvol.199〜女性編〜」では、あえて結婚も同棲もしないスタイルで生涯を添い遂げると決めた恋人・カズトさん(48歳・仮名)とのレスに悩み始めた明美さん(46歳・仮名)の心情をお届けしました。
 では、明美さんの恋人であるカズトさんは、今の関係をどう受け止めているのでしょうか。

48歳、交際2年半で消えたもの

「明美個人に対して特別な不満はありませんが、やっぱりどんな人と付き合っても、倦怠期やマンネリは避けられないんだなぁというのが素直な感想です」

 冷静な口調で、淡々と話すカズトさん。恋人との今の関係は、穏やかではあるものの情熱的ではなく、交際当初に思い描いていた姿とはかけ離れたものだと打ち明けます。

「明美とは知人が主催していた会合で知り合ったんですけど、最初のうちは、それはそれは楽しかったですよ!

 僕はいわゆる“ハイスペ”の部類に入ってしまうので、経済力目当ての婚活女性が群がってきてウンザリしていたときに、明美と出会いました。

 お互いに自立した関係を望んでいる価値観も一致して、あっという間に意気投合して恋人同士になったんです」

 しかし交際を続けておよそ2年半が経過した今、当初のような気持ちは薄れ、言いようのない絶望感にとらわれているとカズトさんは話します。

いずれ別れ話をするのでは

「明美となら、マンネリとは無縁のカップルになれるんじゃないか…って期待していたんですけど、ダメでしたね。

 今やすっかりレスカップルになっちゃいましたし、一緒にいてもワクワクもドキドキもありません。

 いますぐに別れたいか? と聞かれれば、答えはノーですけど、こういう状況になってしまった以上は、そう遠くない未来に別れ話をすることになるんじゃないかなって予感もあります。

 すごく残念ですけど、もうこうなっちゃったら、何をどうしたら改善できるのかまったくわからないんですよね」

 ともに完璧主義者的な思想を有すると自覚のあるカズトさんと明美さんは、ふたりの関係について、老後にわたるまで長期にかけての計画を入念に練ってきたとのこと。

 しかし全てが「計画倒れ」になりそうな現実には、カズトさんは絶望感すらも抱いているのだとか…。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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