第21週「貞女は二夫に見ず?」#104
航一(岡田将生)から、そこまで悩むのなら結婚をやめようと告げられた寅子(伊藤沙莉)。それは婚姻届を出す結婚をやめようという意味で、「佐田寅子の夫のようなもの」になるという決意の言葉だった。
紆余曲折あったが、お互いそれぞれの名字を名乗ったうえで「夫婦のようなもの」になることを決め、百合(余貴美子)とも和解。そして直明(三山凌輝)と玲美(菊池和澄)の結婚式が盛大に行われる。
【本日のツボ】
航一、タイムループ疑惑
※※以下、ネタバレあります※※
結婚後の名字について悩む寅子に、「今の婚姻制度が僕たちの幸せにそぐわないのであれば、それを追い求めるのはやめます」と航一。「お互いが考えていることを思いのままに書いた遺言書を取り交わして、それを僕らの婚姻届けの代わりに。これをもって夫婦になったことにしませんか?」。「僕はその遺言書を根拠に、佐田寅子の夫のようなものを名乗ります」と。
とても明治生まれの日本男子とは思えないほど柔軟なお方です。一瞬、令和からタイムリープしてきたのかと思いました。
そんな航一に対し、「でも私が折れれば、『ようなもの』なんて言葉をつけないで済む」と寅子。「考えうることはすべて行動して、でも駄目で…。だから、私たちならば、折れてよかったと思う日がいつか来ると今はそう思ってるんです」と結婚後は星姓を名乗ることを決めたと伝えるが、その言葉を受けて航一がこう言います。「寅子さん、それでは君の僕への愛情を利用した搾取になってしまう」と。
思い出す「逃げ恥」ガッキーの発言
これには本当に驚きました。搾取という言葉自体は昔からありますが、航一の言う「愛情を利用した搾取」というのは、“やりがい搾取”や“性的搾取”などという最近の使われ方に近いものがあるような…。
ネットでも案の定、「逃げ恥」を思い出したの声が出ています。「それは愛情の搾取です!」、ガッキーも言っていましたね。
航一、ほんとうにタイムリープしたことがあるのかも!? そんな目で見ると、ひとりだけあの時代の人にしてはスタイリッシュ過ぎるような…。多岐川(滝藤賢一)などまだふんどしだというのに。しばらくは疑いつつ、航一の言動を見て行きたいと思います。
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