永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?
【芸能界クロスロード】
永野芽郁から連想するのは「元気・明るい・健康的」の言葉。およそ恋愛とは程遠いイメージがある。昨年1月期、初出演の“月9”「君が心をくれたから」は初のラブストーリーだったが、平均視聴率は6%前後と伸びなかった。新たな挑戦も視聴者はアレルギー反応を起こしたようだった。
永野は出世作、朝ドラの「半分、青い。」、新人警官に扮した「ハコヅメ」など頑張り屋のイメージがいまだに定着している。新境地開拓もいったん中断し、昨年秋の主演映画「はたらく細胞」で本来の魅力を取り戻し大ヒット。放送中の「キャスター」で演じるテレビ局で“働く女”も適役と評されている。
5月公開の主演映画「かくかくしかじか」では漫画家を夢見る女子高生役と、永野ワールド全開だ。
「子役からの芸歴は16年ですが、25歳の今も高校生役もできる貴重な女優のひとり」(映画関係者)
役から受けるイメージは私生活と直結されがちだ。永野と恋愛は結び付かなかった。実際、これまで熱愛話は皆無だったが「文春」が初スキャンダルを報じた。昨年秋から取材を続けていた内容は衝撃的なものだった。
15歳年上の田中圭とは不倫関係。“キャスター”で共演中の1歳年上の韓国人俳優のキム・ムジュンとも同時進行で交際中という。当の3人は事務所を通じ報道内容の有無には触れず、「交際の事実はない」と口を揃えて否定した。否定の根拠のひとつが「永野は母と暮らしていることと、友人と一緒」という主張。
ありがちな否定だが、「文春報道は信憑性が高く、信じる人が圧倒的に多い」(芸能関係者)というのが現実。後追いも「清純派のレッテルが剥がれた」と今後の芸能活動への影響も懸念されている。好感度優先のCMへの影響は避けられないが、女優業は「演じる」という武器がある。
近年、若手女優の熱愛は珍しくない。伊藤沙莉は同棲から結婚。人気上昇中の河合優実も池松壮亮との熱愛が伝えられているが、2人とも仕事に影響するどころか応援する人も少なくない。
永野に恋人がいても不思議はない年齢だが不倫はイメージダウンにつながる。ただ、私生活で受けたダメージを仕事で取り戻せるのが俳優の仕事。
「来年の大河にも出演するし、女優スキルをさらにステップアップできれば、不倫も払拭できる」(前同)
永野よりもむしろ、田中の方がダメージは大きい。文春に掲載された丸々1ページを使った回答書が苦しい立場を物語っていた。直撃された際の発言に対する弁明には矛盾点もあり言い訳じみていた。事務所が田中に自戒を求めた声明文には怒りも読み取れた。
田中の問題点は「泥酔」を理由にしたことにある。田中は2児の父であり家族愛でも知られている。その田中が母親のいる永野の家に泥酔した状態で夜中の3時に部屋に入るだろうか? 逆に「母親がいないから入れた」の見方もできてしまう。
5月に舞台を控えている田中だが、一時の勢いはない。2016年、「おっさんずラブ」で人気に火がつきドラマ界を席巻。主演・脇役を問わず出続けた。
近年は俳優として話題になることも少なく、次世代の若手俳優に押され気味。昨年のドラマ出演は全盛期の3分の1のわずか2本。そこに不倫報道の追い打ち。どう立て直すのか。
(二田一比古/ジャーナリスト)
エンタメ 新着一覧