2. 夏にレチノールを使うときの注意点と理由
「さっきも言った通り、レチノールに紫外線は大敵なの。レチノールを使っていると肌の紫外線に対する感受性が高まり、シミや日焼けのリスクが高まるなどの肌トラブルを引き起こす可能性があるわ。
だから、レチノールを使うときは日焼け止めはもちろん、日傘や帽子で紫外線対策をしっかりすることが重要よ。とくに、夏は紫外線が強いから気をつけた方がいいわ」
「シミを改善するレチノールが、逆にシミの原因になるなんて…。その他に、夏だからこそ気をつけた方がいい! ということはありますか?」
「そうねぇ…。夏は汗をかいて日焼け止めが落ちてしまうことがあるでしょ? 外でこまめに塗り直すことが難しい場合もあるから、朝にレチノールを使わずに夜だけの使用に留めた方がいいかもしれないわね。
夏だけじゃなく、他の季節も十分に紫外線対策ができない場合は、寝る前のスキンケアでだけ使うのがおすすめよ」
「…確かに、夏と違って冬は油断して日焼け止めをサボることもありますし、塗り直しなんてほとんどしません…。シミができるのは怖いので、朝使うのは避けようかな…」
「それと、これは1年を通しての注意点だけど、レチノールはターンオーバーを促進するから、肌の状態によっては乾燥や赤み、かゆみが出ることがあるわ。症状が気になる場合は使用を中止してね。それでも症状が続くようなら、皮膚科を受診するのがおすすめよ」
「レチノイド反応ってやつですよね。幸い私は大丈夫でしたけど、友達にはレチノイド反応が強く出た子もいました…。
私も、今は大丈夫でもレチノールが合わなくなる日が来るかも…。そうなっても美肌を維持したいときって、どうすればいいんでしょうか…」
「またニキビ痕に悩む日が来るのは嫌です」と言いながら、俯くサオリさん。えりのボスは、優しく笑って答えました。
「大丈夫よ。レチノール以外に美肌を維持する方法を教えてあげるから、今からそれらを実践してみましょう」
3. 肌悩みが気になる場合の対策
レチノールが合わない人、レチノール以外にも美肌を維持する方法を知りたい人のために、肌悩みが気になる場合の3つの対策を紹介します。
3-1.スキンケア方法の見直し
毎日しっかりスキンケアをしているのに乾燥や肌のごわつきが気になる場合、スキンケア方法が間違っていたり、化粧品が自分の肌に合っていなかったりする可能性があります。
たとえば、化粧品を変えた直後に肌が荒れた場合は、一時的にその化粧品の使用を中止してみましょう。化粧品カウンターで肌診断をしてもらい、自分の肌に合う商品を買うのもおすすめです。
肌のくすみやごわつきは、紫外線が原因の場合もあります。UV対策がしっかりできているか、一度見直してください。晴れている日だけではなく曇りの日も日焼け止めを塗ってくださいね。
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