写真撮影に焦る
私、自他共に認めるポチャ体型である。現代風に表現するのなら、わがままボディというのか。元々、劇的に細くなった経験はなく、なんとなくふわふわした体型のまま大人となった。趣味はダイエット、特技はリバウンドである。もう今さら痩せることも面倒だし、自信も無くなったし、誰に見せるわけでもない体なのだから、このままでいいやと思っていた。好きなものを食べて生きたい。
が、仕事上そうも行かなくなった。数年前に上梓した『ベスト・オブ・平成ドラマ!』(青春出版社刊)を皮切りにして、一気にラジオ番組への出演が増えるようになった。おかげさまで出身地の静岡県のFM局では、準レギュラー番組もある。ラジオトークは楽しく、紙媒体などでは味わうことのできなかった、リスナーとのコミュニケーションを楽しんでいる。
ラジオだし、姿形は見えないものだと思っていたけれど、完全なる油断だった。現代のラジオにはハガキ職人なんぞおらず、メールやSNSでメッセージが届く。放送中もリスナーがXでハッシュタグを通してずっと反応をしてくれる。その声に届くように番組も放送中はスタッフがポストを続ける。電波とSNSは一体だ。そして放送中もパーソナリティーらの写真を撮り続けて、アップしていく。放送が終われば記念撮影は必須で、これもSNSに流れていく。つまり私の写真もバッシャバシャ撮られて、ありとあらゆる人たちの目に触れている。
(…まずい)
SNSにアップされる自分の写真を見るたび、見事なおばさん体型ぶりに落ち込む。同時に今までどこかに忘れ去っていた「痩せよう」といった意識がよみがえってきた。近々、生放送の出演もあるし、遅ればせながらダイエット夏の陣、開始。まずは食事面の見直しだ。酒を抜き、カロリーの高いものを控えて、バランス良く、が基本だ。これがとてつもなく難しいのだけれど。
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