櫻井翔「放送局占拠」TVer登録数トップ独走!《くだらない》のに“元少年”に刺さるワクワク感の正体
世帯5%前後、個人3%前後と好調とは言えない視聴率ながら、話題になっているのが櫻井翔(42=写真)主演の「放送局占拠」(日本テレビ系=土曜夜9時)だ。2023年の「大病院――」、24年の「大空港――」に続く3年連続の“占拠”シリーズは、嵐の“同僚”松本潤(40)主演の「19番目のカルテ」(TBS系=日曜夜9時)に視聴率では大きく水をあけられているが、TVerのお気に入り登録数は140万超え(8月15日現在)と逆に圧倒。夏ドラマ唯一の100万台とトップを独走している。
ネット上では《バカバカしいのも愛嬌だったけど、さすがに飽きた》《クソ長いコントを見せられてるみたい》など批判的な声もあり、レビューサービスFilmarksでの評価は3.2(8月15日現在)と高くはない。その一方で《なんだかんだでつい見てしまう》《子供といっしょにツッコミ入れながら楽しんでる》《お約束ってわかっててもクセになる》など肯定的なレビューも目立つ。
「《くだらない》とバッサリ切られたり、3年目で飽きられたりするのは、ある程度覚悟の上でしょう。むしろ『やってやろう!』という現場の熱量に視聴者が引き込まれている状況が、SNSに表れています。その点で広告業界での評価は高い」(広告代理店関係者)
テレビコラムニストの亀井徳明氏も「賛否両論あって当然というか、健全。でも日テレがこのシリーズを鉱脈としているのは感じますね」と、こう続ける。
「今のおじさん世代が少年期、テレビに夢中だったころ、オトナに『くだらない』とされていたものこそ面白かった。今、それを大真面目にやっていると思えばいい。大人目線で批判する人もいれば、あの頃のワクワク感を思い出すオトナもいる。近所の小学生たちの会話から『ウソだろ』と話す声が聞こえたときは、なぜかうれしくなっちゃいました。子供には“ただ面白い”んでしょうね。このノリで3年続くと、大人世代も《次は〇〇占拠か》とか《犯人グループがかぶるお面は〇〇に》なんて大喜利にもなって盛り上がれるし、ネタドラマ扱いはむしろ大歓迎なんじゃないでしょうか」
3年連続で同じフォーマットをやり切る制作陣の姿勢は、賛否を超えて話題になる。犯人グループが人質を追い詰めるのが、かつてバラエティー番組でさんざん笑った“熱湯風呂”や“天井からタライ”“パイ投げ”というネタのオンパレードなのも、次の“考察”の対象になりそうだ。
「連ドラの評価基準にはリアリティーや共感性、迫真の演技とか緻密でよく練られた構成などがありますが、それとは別の“吸引力”がありますよね。素直に面白いというのは恥ずかしいんだけど、つい見ちゃう“元少年”が狙いなんだと思います」(前出の亀井徳明氏)
少年の心を持ったおじさんこそがターゲットなのか。果たしてこの路線、来年5月の嵐解散後もネタは続くのか。
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